今回のタイの下院議員の中で注目されているといえば、新未来党党首のタナトーンといつも一緒に行動している党の広報パンニカ・ワニッチ(Pannika Chor Wanich)さんでしょう。
彼女のフェースブックによれば、Chulalongkorn Universityを卒業後、London School of Economics and Social Scienceに留学していたようです。
そして、タクシン派のテレビ局Voice TV 21のジャーナリストとして6年間働いていたようです。
下院の最初の日に、元気いっぱい発言しているところがテレビに映し出されました。
その彼女に噛みついているのが、国民国家の力党の女性議員パリナーさん(Parina Kraikupt)です。彼女のフェースブックはこちら。
なかなかの熟女美人でお色気たっぷりという感じです。
ライブ映像で、新未来党とパンニカさんを批判しています。
新未来党は、田舎の人たちのために活動しているといっているけど、嘘ばかりで、田舎にいっていないし、お寺に寄付をしたこともないだろうし、学生などの暇な人を使って、ネット工作をしているだけとか、パンニカさんは、国会で、議長の許可も無く発言したようだから、私は、マナーや規則を教えてあげるとか、挑発して、炎上中だそうです。
新未来党の書き込みでは、彼女は以前はタクシン派で、インラックとの記念写真もあるとアップされているようです。
タクシン派のSNS攻撃は定評があり、嘘八百並べて、敵を攻撃します。父親が武器商人だの旦那がヒモだの前歯を矯正しているだの、挙げ句の果てには、淫売(カリー)とまでいわれているので、裁判に訴えるつもりだとか。
彼女がビデオクリップの中で使ったイ・チョーというのが話題になっていて、タイ語では、女性の名前の前にイをつけると、蔑称のようになる事もあり、チョーというのは、新未来党のPannika Chor Wanichさんのチョーではないかといわれています。本人は、否定していて、田舎の方では、約束を守らない人のことをそう呼んでいると言うことです。
東北タイの方では、親しい女性同志は、名前の前にイをつけて呼び合ったりするようです。
ちなみに、男性の名前の前にはアイをつけるんですが、気をつけないと、それだけで、殴り合いの喧嘩になるそうです。
若い頃、親しくしていた夜のオネエサンたちからアイ・ヌアット(ヒゲ)なんて、親しみをこめて呼ばれていたこともありました。
国民国家の力党には、タクシン派からの転向の政治家も多く、いろいろとあるようです。
もう1人の注目は、民主党のTant Chitpas Kridakonさんで、タイの有名なシンハービールの創業家の出身で、王族の血も引いているお嬢様です。
彼女のフェースブックはこちら。
チェンマイのやり直し選挙の結果、新未来党が議席を増やしたわけですが、その投票数を加味した比例代表の当選で、民主党が1議席増やしたわけですが、その議席に座ったのが、彼女です。
写真を見ればわかりますが、美人です。
ところが、なかなかの女性闘士で、黄色シャツが、反政府集会をしたときにブルトーザーの上に乗って、警官隊と対峙している写真がありました。
彼女が政治運動に参加して、タクシン派によるシンハービール不買運動が始まったこともあって、彼女は、勘当されて、祖母の苗字を名乗るようになっています。
そんな彼女は、タクシン派のネット工作員の餌食になって、上流階級であるが故に、「貧乏人や無教養な人の一票は、それなりの価値しかない」と言ったとか言わなかったとか、それが、「支配階級か被支配階級か」というタクシン派の階級分断に利用されたわけです。
10年以上前から、ネットを制するモノが選挙に勝つということでした。
民主党の元党首アピシット元首相も、父親が外交官で、イギリス留学生ですから、民主党が、支配階級の代名詞となり、タクシン派の赤シャツから攻撃の的にされました。
そんな女性議員が、これからどんな発言をして、どんな活躍をするのかも楽しみです。