満蒙開拓団など多くの日本人が、旧満州で暮らしていました。
日本が昭和恐慌に苦しみ、世の中が軍国主義へと進むなか、ソ連の南下を防ぐためもあって、満州国に開拓団を送ったそうです。
満州国の建国理念として日本人・漢人・朝鮮人・満洲人・蒙古人による五族協和と王道楽土を掲げたそうですが、大東亜共栄圏と同じように、理想は高いんだけど、その実、日本を中心にした、日本のエゴもあったのではないかと思います。
欧米によるアジアへの侵略を防ぐといった考えは、素晴らしいわけですが、欧米の代わりに日本が侵略してはまずいです。
日本の敗戦が濃厚になると、ソ連も中立条約を一方的に破棄して日本に宣戦布告し満州に攻め入ってきたし、日本に対してよい感情を持たない満州や中国や朝鮮半島の人たちも、一斉に、日本に牙をむいていったわけです。
日本人を守るべき関東軍が、我先にと逃亡するという考えられない恥ずかしい行動を取ったわけです。
当時の軍部には、そうしたとんでもない軍人が、いたるところにいたようで、多くの部下や民間人が殺されています。
終戦間際には、満州にいた民間人にも招集があり、兵隊になっていたので、残された民間人には、老人や婦女子が多く、彼らが、命からがら日本を目指して逃げたわけで、多くの悲劇が生まれました。
ソ連兵などに強姦されたり虐殺されたりしたわけですが、親を失った子供が中国人に労働力として育てられたり、子供だけは助けたいと、中国人に子供を引き取ってもらったりして、残留孤児も生まれました。
子供が泣くと敵に見付かると、まわりから責められ、泣く泣く子供を窒息死させた母親もいたそうで、想像するだけで涙がこぼれます。
若い女性は、みんな頭を丸めて男装して、ソ連兵などからの強姦を防ごうとしたそうです。
でも、いくら男装しても、顔や服が汚れていても、女性は、身体からいい匂いがするんだそうで、すぐにばれて、ひどい目に遇わされたそうです。
中国でも朝鮮半島でも、命からがら逃げて日本を目指したわけです。
まあ、戦争の時のことに関しては、慰安婦とか徴用工とか、南京虐殺とか、いろいろな話があるのですが、嘘も誇張もあるわけで、どこまで信じられるのかは、研究者にかかっています。
そんな話のひとつとして、日系アメリカ人の書いた本が、有名なんだそうです。
竹林はるか遠く-日本人少女ヨーコの戦争体験記
作者のヨーコ自身が11歳だった第二次世界大戦の終戦時に体験した朝鮮半島北部の羅南から京城、釜山を経て日本へ帰国する際の、朝鮮半島を縦断する決死の体験や、引揚後の苦労が描かれている。戦争の悲惨さを訴える資料として、また、中学校用の副教材として多くの学校で使用されている。
この本に関して、在米韓国人たちが、真実ではないと、執拗に抗議してきているそうです。
そうしたしつこさが日本人にも必要で、韓国や北朝鮮や中国などの嘘について、官民力を合わせて、抗議し、説明していく必要を感じます。
私は、満州から逃げた経験を持つ人から話を聞いたことがありますが、相当に悲惨だったそうです。
当時の中国や朝鮮半島には、ちょうど共産主義者や抗日パルチザンもいて、彼ら左翼は、現在の日本を見てもわかるように、仲間割れが多くて、やることも凶暴な人たちがいたようです。
そうした人たちが、中国人同士や朝鮮人同士で殺し合いをしたことまでもが、日本の敗戦をいいことに、すべて日本がやったことにされている一面もあり、日本兵による虐殺の写真のはずが、実は、共産ゲリラたちの仕業と証明されたモノもあるそうです。
慰安婦の人たちの中には、年齢偽証の疑いもあって、実は朝鮮戦争当時の慰安婦では?といった話しもあるようです。
とにかく、戦争ですから、兵隊同士が殺し合うのはしかたがないことですが、非戦闘員を殺傷したり強姦したり、財産を奪ったりすることは、人間としてダメでしょ。
そこんところを、日本人は、もっと世界に向けて発信した方がいいと思います。
民間人に危害がおよばないようにと、当時の娼婦制度を利用した慰安所を作ったのと、韓国軍のベトナムでのライダハンのように、民間人を殺傷したり強姦したこととは、意味も罪の重さも違うと思いますね。
日本軍が、規律をよく守り、敗戦まで倫理観も高かったと連合国側も認めています。
日本にも犯した罪はいろいろとあるでしょうけど、嘘や誇張に関しては、反論していいはずです。
世界には、日本人が思っているよりも嘘つきが多いです。
今の日本が豊かで平和であるのは、過去に犠牲になった多くの人たちのおかげです。黙祷し感謝するしかありません。