2019年10月20日日曜日

台風のときに「川を見に行く人」

後を絶たない台風のときに「川を見に行く人」にはどんな心理が働いているのか?

木村教授の分析では、ひとつは「単純にどのような被害がでているか知りたくなり、出かけてしまうケース」もうひとつは「仕事として外出せざるを得ないケース」の2つのパターンがあるそうです。

私の場合には、中学生の頃でしたが、台風が近付いてくると、なんか、「ソワソワする」から、近くの海を見に行きたくなりました。

もちろん、実際に台風が上陸するなど、暴風雨の時ではなくて、その前の、これからこちらに台風が向かってくるだろうというときです。

うねり」といわれる高波が防波堤に襲いかかる様子は、迫力があります。

まさに地響きのような音もすごいです。風も強いですから、100メートルくらい離れていても潮風が顔にかかってきます。

防波堤に近寄ったら危険なことはわかっていますから、無謀なことはしませんし、長時間留まっていることもしませんが、台風が刻々と近付いてくるのを身体全体で感じることが出来ます。

ゴジラ映画で、ゴジラが近づいてくるときのわくわく感と同じかも知れません。

もっと暴れて欲しいという期待感もあるわけですが、実際に大きな被害が出ては困るわけです。

人にもよるのでしょうけど、破壊に対する期待感を持つ人もいるのではないかと思います。特に思春期には、破壊は美しいとか、人間は堕落すべきだとか、いろいろと複雑な心理も産まれてきます。

坂口安吾の「堕落論」にも、そうした人間の持つ堕落に対する考察が書かれています。

そんなことより、いろいろと心配になっても、台風の時には、安全なところに留まって、危険なところには出向かない方がいいですね。

何かが起きたら、大勢の人たちの迷惑になります。