霊にもいろいろな霊があって、いい霊から悪い霊まであるようですが、一般的には霊魂(Spirit)を指します。
生き物には、肉体と精神的な部分の霊があるという考え方は世界中にあり、民間信仰などで現代にも伝わってきています。
一部の日本人もこの精神的な世界が好きですが、タイ人も大好きです。
タイでは、霊のことをピーといいます。ピと短くいうと、女の子のあそこに聞こえてしまうことがあるから、気をつけてください。
タイの道路を走っていると、中央分離帯に植えられている木などに色とりどりの布がまかれていたり、いろいろな動物の置物が置かれたりするところをみたりしますが、そういった所では、過去に交通事故で死んだ人がいます。
その死んだ人の霊が、仲間を呼んで、また事故が起こらないようにとのおまじないです。
事故が起きやすい所は、見通しが悪かったり、暗かったり、反対車線からのヘッドライトが目に入ったり、枯れ葉などが濡れてスリップしやすかったりするわけで、目立つモノがあれば、運転するときに気をつけます。
今でもやっているのかわからないですが、40年くらい前に北部タイに車を運転して行ったときに、そうした霊のいる木の所を通る度に、走っている車は、クラクションを鳴らしていました。
で、今日の話題なんですが、東北タイのシーサケット県のある村で、この3ヶ月の間に、8人もの村人が連続して亡くなったたそうです。
村人たちは、不安になって、何か悪霊が村に入ってきたのではないか、それとも恐ろしい伝染病かと、長老たちに対処法を聞いて、聖水を作って、家の柱に魔除けをすればいいけど、一番いいのは、有名なモーピーにお願いして、悪霊祓いをしてもらうことジャと言ったそうです。
それで、いろいろなツテを頼って、モーピーを探したんだそうです。
モーというのは「医師」とか「師」という意味で、モーピーは、魔術師とか霊媒師のような存在です。
ところが、田舎の村にも、新しい世代はいるわけで、悪霊のお祓いもいいけど、病院の医者に来てもらって話を聞いてみようではないかとなって、医師に来てもらったところ、こんな事がわかったそうです。
亡くなった8人の中の4名は、65歳以上の高齢者で、生活習慣病の可能性がある。
寝た切り4年の人が1名。
1人の死因は、末期癌。
交通事故死が1名。
一番若い23才の男性の死因は、お酒の飲み過ぎからの急性肝炎だとわかったそうです。
でも、不安をぬぐい去るためには、霊媒師に来てもらっての悪霊祓いも効果はあるだろうとのことで、今、霊媒師を待っているそうです。
ちなみに霊媒師へのお礼は、288バーツ(約1000円)だそうです。
日本も自然災害が多いですし、八千草薫さんや緒方貞子さんが亡くなったり、有名人の死やスキャンダルも多いので、大々的にお祓いが必要かもね。