青春時代は、純粋な人が多いですし、世界の国々でも政治に興味を持つ人も多いわけです。
タイでは、70年代に、大きな学生集会があって、そこに軍が介入して、多くの死傷者が出ています。
1973年の10月14日事件と1976年の10月6日事件です。
昔から、学生運動といえばタンマサート大学でしたが、最近は、チュラロンコーン大学はじめ、多くの大学で学生集会が起きるようになってきています。
タイの政治は、いつもといっていいくらい軍と学生が対立します。
どちらかといえば、若者は、自由・平等・平和が好きなわけで、民主主義という言葉に心躍っちゃう人もいるわけです。
大人の世界には大人の事情もあって、タイの場合には、裏の事情もいろいろとあるわけで、学生たちとぶつかるのも当然でしょう。
新未来党の支持者たちには、若い世代が多く、大学生も熱狂的に支持しているので、今回、憲法裁判所が、新未来党に解党命令を下し、幹部16名の公民権を10年間停止させたことで、いろいろな大学で反対集会が起きています。
今日もあったし、明日もあるそうです。
武漢肺炎のリスクもあるのに、若いですから、ウィルスよりも反政府ということです。
徴兵システムの問題もあるし、若者たちの不満もいろいろとあるわけです。
でも、元新未来党議員たちが、今日もまた9名もが 「タイ誇り党」に加わると表明しています。
ピヤブットは、「誰のおかげで国会議員になれたと思っているんだ」とかなりお怒りのようですが、政治家は、やっぱり与党に憧れるんでしょうね。
沈没船から逃げるのが当然かも。
理想は理想ですが、現実社会は甘くはないわけです。学生たちをまとめ上げて行くには、今のタナトーンたちでは力不足のような気がします。
タイでも、若い世代は、昔と違って豊かな人も多いですしね。
新未来党が期待するのなら、これからレイオフされる労働者たちや、不景気で借金が増えるだろう小売業者たちの不満をうまくまとめ上げられるかどうかではないかと思います。
こちらも、タナトーンたちは、お金持ち生まれですから、庶民の心をつかめるかどうか疑問かも。
とにかく、武漢肺炎に気をつけて、平和を乱さないでやってもらいたいです。