2020年8月26日水曜日

Facebookの話

SNSと言えばFacebookTwitterが有名ですよね。動画投稿サイトYouTubeも有名ですし、アジアではLINEも有名ですし、最近はTikTokも若い世代に人気だそうです。

アメリカ政府はTikTokによる国家安全保障上のリスクから軍や政府機関での使用を金しているそうで、どんなアプリにも、情報を抜き出そうと思えば抜き出せる機能が含まれているようです。

FacebookはInstagramFacebook MessengerWhatsAppを提供しています。

Googleが有名ですが、以下のような情報を集めて、商業利用などに使っているようです。

Google検索の記録
YouTubeの閲覧記録
GmailやGoogle+の送信・投稿内容、各アカウントの登録情報
Android装備のスマートフォンの位置情報、および通話相手の情報

まあ、タダで使えるものには裏があるのが当然と言えば当然で、彼らも商売ですから、情報を売るわけです。

今や、個人情報といっても名前と住所どころか、職業から行動範囲とか顔を含む身体の特徴とか、将来は、DNAなどの生体情報まで集めるのではないかといわれています。

もう一つの大きな問題が、表現の自由に関してで、それぞれの会社のポリシーで、許される範囲も違っています。

問題ある発言や写真や動画と判断されたら、すぐに閲覧制限とか削除依頼とか、アカウント停止などの命令を受けることもあります。

使用承諾を事前にしているから、当然でしょうね。

このところ、タイでは、日本にいる反政府活動家のFacebookをタイ政府が遮断依頼をしたことで、話題になっています。

日本大使館への抗議文書なども話題になっています。

京都大学東南アジア研究所、パウィン・チャチャワンポンパン准教授は、元外務相の官僚でタイで不敬罪などの容疑から逃れて日本に逃亡し、タイ政府からの帰国命令を無視し、2014年には日本に難民申請をして滞在を続けているようです。

たしかタイ政府からパスポートを無効にされているはずです。

彼は、機会あるごとにタイの政府や王制を批判するコラムを日本のメディア中心に書いてきています。

日本でタイ政府関係者に寝込みを襲われたとの報道もありましたが、自作自演だとか、LGBT方面の痴情のもつれじゃないかとか、いろいろ言われていたようです。

今月10日に行われたタマサート大学ランシットキャンパスでの反政府抗議集会の特設ステージに設置された大型モニターに日本からネットライブで王制批判をしたそうで、それから、いろいろな場に名前が出るようになっています。

Facebookに彼が作った "Royalist Marketplace" に、タイの法律に違反する書き込みがあると、Facebook社にタイ国内からの閲覧を遮断するようにと依頼して、それが受け入れられたようです。

しかし、パウィン氏もすでに、別の名前(タイ語)でサイトを立ち上げているそうです。

こうした問題は、イタチごっこで、削除すれば余計に拡散するし、遮断すれば、VPNを使ったり、いろいろな抜け道を探していくわけです。

ただ、私のような外国人でも、外国の企業でも、タイで暮らしたり経済活動をするためには、当然、タイの滞在許可とか営業許可とか労働許可が必要で、タイ政府から、睨まれたら、いろいろと困難もあるわけです。

タイにいる日本の人たちの中には、怖いもの知らずな人もいて、政府を批判したりすることもあるようですが、私には、真似できません。

Facebook社もタイに会社を置いている以上、タイの法律に従う義務があります。

パウィン氏は、国際的なメディアに対して、言論の自由に対する国際法違反だと抗議するそうです。

どこの国でも左翼は、国際社会とか人道団体とか大好きですよね。