2020年10月14日水曜日

タイの反政府デモ

 今日は、10月14日で1973年に起きた「血の日曜日事件」の記念日でした。

前から発表されていたように、反政府グループによる集会やデモが行われましたが、大きな混乱もなく、首相府のまわりに大きなステージを設営し、集会は夜を徹して行われるようです。

現在の所、参加者は約8000人から1万人くらいだと言われていますが、これから家に帰る人も多いのではないかと思います。

今日の予定は午前2時まで演説をする人がいるようです。

彼らの要求は4つだそうで、1つは、プラユット首相の退陣。2つ目が、憲法を改正するための国会を早急に開くこと。3つ目が、王制の改革。4つ目が、昨日逮捕された21名の即時釈放だそうです。

今日は、反政府の人たちだけでなく、王制を支持する人たちも大勢地方から動員されたようで、黄色いシャツを着て、沿道で国王の車を待っていました。

反政府グループには、いろいろな人たちが参加しているようですが、相変わらず、学生は少なく、若い世代もいましたが、お年寄りもたくさんいたようです。赤シャツグループも、派閥によっては参加したようです。

タクシン派や反タクシン派が大動員をかけた過去の大集会ですと、テントの設営とかケータリングとか、公衆トイレもしっかりしていたんですが、今回は、大がかりな設備は今のところないようです。

参加している自分を自撮りしてSNSにアップすることが目的の人もいるでしょうし、豊かに丸々と太った若者たちには、道路の上で朝を迎えることは厳しいかも。

自分達の意見を主張することが出来るのは民主主義のいいところですし、政府の矛盾を批判するのは当然ですが、過激な行動だけは慎んで欲しいですね。

今回のデモや集会以上に注目されたのが、スティダー王妃とラマ10世の息子さんティーパンコーンラッサミーチョート王子を乗せた車の警備が、通常では考えられないほど人員も少なく、反政府集会の人たちの集まっている中、ゆっくりと走った映像には、びっくりでした。

普通、タイの王族が移動するときには、道路を封鎖し、一般人は近寄れないわけです。

時代が変わったというべきなのか、何かの事情があったのか、通常の警備ではなかったですから、とにかく、今までにはなかったです。

自由を謳歌し続けるためには、やり過ぎてはイケナイと思います。

共産主義者たちの恐ろしさを知るには、毛沢東が何人殺したのか、ポルポトが何人殺したのか、北朝鮮の金一族が何人の国民を殺したのか、今の中国共産党がチベットやウイグルで何人殺しているのかを調べてみて欲しいです。

これからどうなっていくのかはタイに国民が決めることですが、大きな混乱がないことを祈るだけです。