昨日は、反政府集会が予定されていたラチャプラソン交差点(エラワン廟のある交差点)を事前に警官隊が封鎖して立ち入り禁止地区にしたため、反政府グループは、急遽集会場所をパトゥムワン交差点に変更しました。
こうしたときには、若い世代らしくスマホのアプリを使って連絡し合うので、感心するほど迅速でした。
タイではフェースブックやツイッターやLINEが普及していますが、そういった有名なアプリは、警察側も監視しているようなので、今回は、香港の若者たちも使っているテレグラムというアプリを使っているのではないかとテレビで言っていました。
タイの若者たちは、ある意味香港の若者たちと同じように行動するのがかっこいいと思っている感じもします。
それで集会が始まったのですが、今回は警察隊が、強制排除を決定して、解散するよう警告を何度もしたあと行動開始して、集会の若者たちと衝突しました。
放水車が出て放水をしましたが、水に無害な着色料を混ぜて、参加者に水がかかると、数日間色がとれないとか。それが、証拠のひとつとなるそうです。
一部では、催涙ガスを混ぜた水が使われたといった報道もありましたが、警察は否定しています。
一部の反政府グループの中には、警察がゴム弾を使ったといっている人もいるそうですが、これも警察は否定しています。今後、検証されていくでしょう。
昨夜は、かなり激しい雨も降ったので、雨の中大変だったでしょうけど、放水の着色料などは、流されたかも。
雨や放水で故障したスマホはなかったのだろうか?
今回の違法集会は、非常事態宣言が出ている中での無許可の集会で、集会に参加する自体が違法行為です。
日本大使館からも、何度も注意をうながすメールが来ています。
若者たちや賛同者たちは、警官隊がひどいとか、すべてプラユット首相が悪いといった考え方ですが、物事は、分けて考えるべきです。
政府批判は当然あっていいわけですが、デモや集会は、許可を取って合法的にすべきですし、解散命令が出た集会からは、速やかに立ち去るべきです。
法治国家を否定し法を守らないのはアナーキストです。
学生や高校生などといっていますが、警官隊に抵抗して暴れた中にはプロの活動家もいるようです。
若者たちの出している要求は理解できますが、やり方がいけません。もっと時間をかけて平和的にじっくりやるべきだと思いますね。
世界のいかなる暴力革命にも反対します。
警官隊は、とにかく規律を守って、よく耐えたと思います。本音は、モノを投げつけたり、罵声を浴びせかけてくる暴徒をぶん殴ってやりたかったと思いますが、じっと我慢して命令通り動いていました。
お疲れさまでした。
放水車が下手くそで、放水の水を浴びた警察官も少なくなかったようですし、警察側の戦略にも素人目に疑問がありました。
制圧が一方通行では逃げられますから、挟み打ちが基本だと思います。逃げ道を塞いで、動けなくした方がいいと思いますよね。
一方側からだけですと、どんどん後退していくし、広がってしまいます。
大型バスで道を塞ぐのは簡単で効果があるような気がします。そんなこと専門家は、いろいろと考えているわけでしょうし、要するに、本気ではないんでしょうね。もしかするとガス抜きなのか。
今日も16:00から違法集会の予定があるそうですが、15:00にBTSやMRTの液でスタンバイだとか。直前に場所をアプリで連絡なんでしょうね。
これでわかることは、BTSやMRTのどこかの駅の近くということでしょうね。
大きな混乱が起きないこと、怪我をする人が出ないことを祈ります。
ちなみに、今日も雨の予報です。