昨日の反政府デモと集会は、首相府の近くに大きなステージを設営して、短くても三日間の抗議集会を行う予定でしたが、王妃と王子の車に対して反政府グループが行き過ぎた行動をしたとのことで、急遽、非常事態宣言を発令し、リーダーたちを逮捕し、朝までに集会を強制排除しました。
といってもリーダーたちはカオサーンのホテルで休息中に逮捕され、首相府のまわりにはたいして人もいなかったようで、簡単に排除できたようです。
すでに清掃員たちの努力で、首相府のまわりは、いつも通りになっています。
今日は、中国の外務大臣とプラユット首相たちとの会談が首相府で行われる予定だそうです。
反政府グループは、今日の夕方から、いつも集会が行われてきているラチャプラソン交差点で集会の予定だそうですが、非常事態宣言がでているので5人以上の集会は、違法となり、取り締まり対象です。
反政府グループは、ネットを使って必死に動員をかけているようですが、どれほど集まるのでしょうね。
昨日の王妃と王子に対する反政府グループの映像が音声付きでネットなどに流れているので、一般のタイ人は、ちょっと引いているのではないかと思います。
ネットでは、昨日のハプニングについて検証が行われていて、最初に予定されていた王妃たちのコースが、なぜ突然に首相府前を通るように変更されたのかと言っている人もいるそうです。
昨日の警備の件で、すでに責任者の警察官3名が左遷になったそうです。
タクシン時代から、日本のメディアは、タクシン派寄りで、はっきり言って公平な見方をしているとは思えませんでした。
安易に地方の貧しい層と、都会の裕福な層とか色分けをして、貧しい層の味方タクシン派といった日本でもやっている朝日新聞や共同通信や毎日新聞やNHKなどのいつものアレです。
海外メディアも、BBCもロイターもニューヨークタイムズなども、タクシン応援団になっているわけです。
現地で暮らしていると、そういった見方とはちょっと違うんではないかと思うことも多いわけで、彼らの見方とは違う視点で見るようにと思っています。
日本でもタイでも、いろいろな問題はあるとは思うけど、今のところ、多くの自由があって、反政府の人たちや野党の人たちが言っているほど、ひどい社会でもないし、中国や北朝鮮のような国に比べたら、天と地の差があると思います。
なのに、反日の人たちは、中国とか北朝鮮とか韓国が好きなようで、何かの利害関係があるとしか思えません。
昨日のデモや集会のテレビ中継を見ていて思ったのは、リーダーたちの近くに欧米人の姿があったことですし、ネットでも、欧米人たちが、いろいろと情報を流していることが、どうしても裏に欧米の組織がいるかもしれないと思ってしまったりもするわけです。
反政府側は、香港の反中国組織とも連携しているとの見方もあるし、香港からの資本が、タイに流れ込むための準備が裏で進んでいるような気もします。
欧米と言っても、中国とベッタリの所もありますし、昔のようにわかりやすくはないようです。
タイは、昔から外交上手で、欧米や日本や中国などとの距離を上手にとって、独立を保ってきているわけで、今回も、上手に立ち回りがなら、危機を脱するのではないかと思っています。
とにかく、右も左も、平和が一番と思っているわけで、過激な行動はやめて欲しいです。