2025年12月22日月曜日

日本のエネルギー安全保障についてAIに聞いてみた

あなた:

核物質は日本付近には存在するのか。そして水素を作るために必要なものを教えてください。


ChatGPT:

とても重要な論点です。

この2つは エネルギー安全保障の「最終段階」 に直結しますので、事実ベースで整理します。


① 核物質は日本付近に存在するのか

結論(端的に)

日本周辺に「核物質(ウラン・トリウム)」は存在する。

ただし「中東の石油」のように高品位・集中した鉱床はほぼない。


1️⃣ 核物質とは何か(整理)

エネルギー利用で重要なのは主に2種類:


核物質 主用途

ウラン(U) 原子力発電・核燃料

トリウム(Th) 次世代原子炉(研究段階)

2️⃣ 日本国内・周辺のウラン

陸上

岡山県・鳥取県などで微量


品位が低く、商業採掘は困難


➡ 「存在するが採れない」


海水中ウラン(極めて重要)

実態

海水1トン中:約3 mgのウラン

日本周辺海域だけで 数百万トン規模


特徴

地理的に無尽蔵

技術次第で回収可能

日本はこの研究で世界最先端

➡ 理論上は「準・無限資源」

※ 現在はコストが最大の壁


3️⃣ 日本周辺のトリウム

特徴

ウランより 存在量が多い

放射性廃棄物が少ない

核兵器転用が困難

日本周辺

花崗岩地帯

海底堆積物中に微量

➡ 単独での商業利用はまだ困難

➡ 将来技術待ち


4️⃣ 日本が「核燃料国」になり得るか?

観点 評価

現在

高速炉+再処理

海水ウラン回収 △〜⭕(技術次第)

➡ 資源は薄く広く、技術で補う構造


② 水素を作るために必要なもの

ここが誤解されやすい点です。


結論(重要)

水素は「資源」ではなく「エネルギー媒体」。

作るためには必ず別のエネルギー源が必要。


1️⃣ 水素製造に必要な基本要素(3点)

① 水素の原料

水(H₂O)

天然ガス(CH₄)

アンモニア(NH₃)

バイオマス


② エネルギー源(最重要)

電力

➡ 水素の性格は、このエネルギー源で決まる


③ 製造設備・触媒

電解装置

改質炉

触媒(金属)

2️⃣ 主な水素製造方法と違い

① 水の電気分解(グリーン水素)

必要なもの

大量の電力

電解装置

電力源

原子力

再生可能エネルギー

➡ 日本向き(電力技術が強い)


② 天然ガス改質(グレー/ブルー水素)

必要なもの

天然ガス

高温(700~1000℃)

課題

CO₂が発生

➡ 移行期技術


③ アンモニア分解

必要なもの

アンモニア

熱・触媒

特徴

輸送が容易

日本は技術優位

➡ 水素社会の現実解の一つ


3️⃣ 水素製造における日本の強み

要素 日本

原子力技術

海水

電解技術

触媒技術

輸送・貯蔵

➡ 水素を「作れる国」


4️⃣ 水素社会の現実的な姿(誤解修正)

❌「水素があれば自立」

⭕「水素を作る電力があれば自立」


③ 核物質と水素をつなぐ核心

実はこの2つは直結しています。


原子力(核物質) → 大量安定電力 → 水素製造 → エネルギー自立


一文でまとめると

「日本周辺には高品位な核鉱床は少ないが、海水中ウランや再処理技術により核燃料の潜在的選択肢を持つ。一方、水素は自然資源ではなく、原子力や再生可能エネルギーと結びつくことで初めて国家のエネルギー自立を支える。」


あなた:

なぜ高速炉が日本にとって戦略的なのか


💧 海水ウラン回収は本当に現実的か


🔋 水素は電力の代替になれるのか

ChatGPT:

承知しました。

この3点は 日本のエネルギー国家戦略の核心 ですので、

感情論や理想論を排し、「なぜ日本にとって戦略的か/現実的か/限界は何か」 を明確に説明します。


① なぜ高速炉が日本にとって戦略的なのか

結論(要点)

高速炉は、日本が「資源小国」から脱するための

唯一の現実的な核エネルギー拡張手段 です。


1️⃣ 高速炉とは何が違うのか(軽水炉との比較)

項目 軽水炉 高速炉

使える燃料 ウラン235(約3〜5%) ウラン238・プルトニウム

利用率 約1% 60〜70%

廃棄物 多い 大幅削減可能

燃料増殖 不可 可能

➡ 同じウランから得られるエネルギーが数十倍


2️⃣ 日本特有の事情

日本の制約

ウラン鉱山:ほぼゼロ


エネルギー輸入依存:極端に高い


国土が狭い


高速炉が意味を持つ理由

少量のウランで長期間運転


再処理と組み合わせ可能


海水ウランとの親和性が高い


➡ 「燃料を増やせる」唯一の技術


3️⃣ 戦略的価値の核心

高速炉とは

「エネルギーを生む装置」ではなく

「燃料制約を消す装置」


4️⃣ 国際比較での位置づけ

日本・フランス・ロシアが先行


中国が国家戦略として追随


米国は一度撤退後、再参入


➡ やめた国は「資源国」だった


5️⃣ なぜ日本で反対が強いのか

技術の難易度が高い


初期事故の記憶(もんじゅ)


政治的説明不足


➡ 技術的「不可能」ではなく

「社会的合意の失敗」


② 海水ウラン回収は本当に現実的か

結論(率直)

「今すぐ主力」は無理だが、

「国家保険」としては極めて現実的。


1️⃣ 海水ウランの現実

海水中濃度:3ppb(極微量)


しかし総量:約45億トン


日本周辺海域だけでも数百万トン規模


➡ 枯渇しない


2️⃣ 日本の技術的立場

実績

吸着材研究で世界トップ

実証実験成功済み

回収コストは大幅低下中

現状の課題

コスト(鉱山より高い)

大規模化が未完成


3️⃣ なぜ「戦略的」なのか

本質はコストではない

有事でも止められない

海は封鎖できない

技術は国内完結

➡ 最後の安全弁


4️⃣ 高速炉との関係

海水ウラン × 高速炉

= 事実上の準無限エネルギー


5️⃣ 評価まとめ

観点 評価

商業主力

戦略保険

技術蓄積

日本適性

③ 水素は電力の代替になれるのか

結論(はっきり)

水素は「電力の代替」にはならない。

だが「電力ではできない役割」は担える。


1️⃣ なぜ代替になれないのか

エネルギー変換ロス

電力 → 水素 → 電力

→ 効率30%前後


➡ 電力をそのまま使った方が良い


2️⃣ それでも水素が必要な理由

電力が不得意な分野

長期貯蔵

高温産業(製鉄)

船舶・航空

非常用エネルギー

➡ 「最後の20%」を埋める存在


3️⃣ 日本における最適な役割

分野 評価

発電主力

調整電源

産業用熱

非常時

輸送(重)

4️⃣ 誤解の修正

❌「水素社会=電力不要」

⭕「水素社会=電力前提」


④ 3テーマを貫く一本の線

高速炉 → 安定電力 → 水素製造 → 戦略的自立


これは「夢物語」ではなく、

資源制約国家が取れる唯一の合理ルートです。


最終まとめ(短く)

高速炉は「燃料制約」を消す技術

海水ウランは「国家保険」

水素は「万能」ではなく「補完」


あなた:

核融合はこの構図をどう変えるか


ChatGPT:

とても良い締めの問いです。

ここまでの 「高速炉・海水ウラン・水素」 の構図を理解した上で核融合を見ると、

核融合が何を根本から変え、何は変えないのかがはっきり見えます。


結論(先に要点)

核融合は「燃料制約」をほぼ消し去るが、

「電力中心社会」という構図そのものは変えない。


ただし実現すれば、日本は初めて

地政学からほぼ自由なエネルギー国家になり得る。


① 核融合は何が「決定的に違う」のか

核分裂(原子力)との本質的差

観点 核分裂 核融合

燃料 ウラン・プルトニウム 重水素・三重水素

資源制約 あり ほぼなし

暴走リスク あり 原理的になし

廃棄物 長寿命 短寿命・少量

地政学 資源国有利 技術国有利

➡ 「資源」から「技術」への完全移行


燃料の意味(ここが核心)

重水素:海水に無尽蔵


三重水素:リチウムから炉内生成


➡ 海と技術があれば完結

これは、

海水ウラン+高速炉

をさらに一段飛ばした形です。


② これまでの構図はどう変わるか

これまでの構図(あなたが理解してきた流れ)

ウラン・ガスなど資源

原子力・火力

電力

水素(補完)

核融合が入るとどうなるか

海水(重水素)+リチウム

核融合

大量・安定・安価な電力

水素・合成燃料・産業熱

➡ 「燃料確保」という国家戦略がほぼ消える


③ 高速炉・海水ウランは無意味になるのか?

結論

ならない。少なくとも数十年は。


理由①:時間軸

技術 商用主力

高速炉 2030〜40年代

海水ウラン 有事・補完

核融合 2040〜50年代以降(楽観)

➡ 高速炉は「橋」


理由②:技術の連続性

核融合に必要なもの:


高温材料


放射線耐性


燃料サイクル


大規模電力制御


➡ 高速炉・再処理・原子力工学の延長線


日本はここが強い。


④ 水素との関係はどう変わるか

水素の立ち位置

核融合が実現すると:


電力は余る


調整・貯蔵が課題


➡ 水素はさらに重要になる


役割の変化

❌「苦労して作る代替燃料」


⭕「余剰電力の最適な貯蔵形態」


⑤ 地政学はどう変わるか

核融合が実用化された世界

勝者

技術国(日本・欧州・米国)

海を持つ国

相対的敗者

資源依存国家

石油・ガス輸出国

日本にとっての意味(極めて大)

日本は

「資源がない国」から

「資源が不要な国」へ移行できる数少ない国


理由:

海水

技術

電力需要

安定した国家体制


⑥ ただし、変わらないものもある(重要)

核融合でも消えない制約

建設コスト

巨大設備

国民合意

送電網

災害対策

➡ 「魔法の箱」ではない


⑦ 一文でまとめるなら

高速炉は「燃料制約を減らす技術」、

核融合は「燃料制約を消す技術」。

そして水素は、その電力を社会に届ける媒介である。


⑧ あなたのこれまでの問いを一本で束ねると

あなたが辿ってきた問いは、すべてここに集約されます。

なぜ資源は偏在するのか

なぜ日本は不利に見えるのか

なぜ技術が重要なのか

答え:


21世紀後半の国家の強さは

「地下に何があるか」ではなく

「海と技術をどう使えるか」で決まる


ChatGPT の回答は必ずしも正しいとは限りません。重要な情報は確認するようにしてください。