若いとき、健康なときには、豚肉の脂身が、おいしいんですよね。
湯麺とか柔らかや焼きそばとか、豚3枚肉のスライスと野菜を炒めた、ちょっと焦げ目のついた脂身が、最高においしかった。
チャーシューとか豚の角煮とかも、脂身がおいしいんですよね。カレーでも、豚の3枚肉のブロックを大きく切って煮込むと、うまいんですよね。
歳をとったり、健康のことを考えるようになると、こうした脂身を食べるには、かなりの勇気も要りますし、食べても、若かった頃と違って、おいしくないです。
身体は正直で、やはり、年相応の食べ物がおいしくなりますし、運動量によって、必要なカロリーも違いますね。
タイでも、豚3枚肉のことは、ムーサームチャンといって、ムーは豚とか豚肉、サームは3,チャンは、階とか層とかいった意味です。
やはり、出っ張ったお腹を見て、からかうときに、ムーサームチャンといいますね。
タイでは、この豚3枚肉をまるごと油で揚げて、油を抜いたものを料理でよく使います。皮付きのまま揚げるので、揚げたてですと皮が香ばしくておいしいです。
生のままのブロックを薄くスライスして、野菜などと炒めるのは、世界共通でしょう。
わたしが、感激した豚3枚肉の料理としては、広東料理(客家)の梅菜扣肉があります。
豚3枚肉のブロックを厚さ1cm弱に切って、青菜の漬け物と醤油味で煮込んだモノですが、白いご飯と食べたら、もう、お腹いっぱいになるまでやめられませんでした。
お店によっては、具の入っていない肉まん、マントウと一緒にでてきます。
この存在を何年というか30年くらい忘れていましたが、昨年、偶然メニューにあったので注文をしてみたのですが、ちょっと失望でした。
庶民の料理なのに、なんか、高級料理になっていて、お味も、力強さに欠けている感じでした。
まあ、こちらの年齢や体調にも関係があったんでしょうけどね。
角煮は、自分でも時々自作しますが、梅菜扣肉は角煮とは違ったおいしさです。
豚3枚肉ブロックは、時々買いますが、使うときには、脂身の部分をカットして捨てています。
カツカレーなんかも、若いときにはおいしかったけど、もう、食べる前からお腹いっぱいになってしまいます。
とんかつは、とんかつで、カレーライスはカレーライスが、精一杯になりました。