2019年3月29日金曜日

現時点での選挙結果

タイ選挙管理委員会から、開票率100%の集計結果が昨日の2019年3月28日(木)午後3時に発表されました。

といっても、これから選挙違反とかのチェックがあり、違反者のでたところでは、再選挙もあるので、まだ、暫定的です。

発表された得票数は、親軍政派政党であるバランプラチャーラット党が約840万票で首位、2位はタクシン派のプアタイ党で約790万票でした。

3位は新しい未来党で約626万票、4位はタイ民主党で395万票、5位はプームジャイタイ党(タイ威信党)で373万票です。

小選挙区では、137議席を獲得したタクシン派のタイ貢献党ですが、今回の選挙の規則で、比例代表での当選はゼロです。

バランプラチャーラット党は、小選挙区で97議席でしたが、比例代表で21議席のトータル118議席。新未来党が、小選挙区で30,比例で57の87議席。民主党が、小選挙区33,比例21で54議席。タイ威信党は、39+13の52議席だそうです。

今のところ、選挙後過半数を確保したと会見を開いたタクシン派の連立は、過半数以下になっているそうで、今は、開票に不正があった運動を展開中です。

タクシン派のネット班は、これが不正現場だとか、これこそが不正の証拠だとかのいろいろな画像とか映像をネットに流していますが、たぶん、ほとんどがフェークでしょうね。

本気で不正するのなら、そんなに簡単に尻尾を出さないでしょう。

そんなこともわからず、拡散して喜んでいる人たちも多いです。そのうち、逮捕されたら青ざめるでしょうね。

反タクシン派は、見るからに余裕綽々です。たぶん、どう転んでも勝つ確信があるのでしょうね。

タクシン派は、バカのひとつ覚えで、民主派と軍独裁と色分けしていますが、実際は、この選挙の結果、どの政党も、選挙の結果の政党であって、プラユット将軍が首相に再選されても、それは、すでにクーデターによって誕生した首相ではなく、選挙の結果選ばれた首相なんですよね。

そこんところからして、タクシン派の嘘は苦しくなってきています。

それどころか、新未来のタナトーンは、国会議員でもないプラユットが首相になることは許せないといいながら、自分たちの仲間・タイ貢献党の党首スダラット女子が、国会議員でなくても、首相に相応しいといっていて、見事なダブルスタンダードです。

そして、彼自身も、立候補する資格がなかったのではないかという疑惑を抱え、もしもそうだと認定されたら、議員資格を失うばかりか、これから先も被選挙権を失う可能性があります。

新未来党にも解党の可能性があるし、これから先、何が起きるのかわかりません。