タイで暮らしていると、冷蔵庫にしまった野菜でも、すぐに腐ってしまうものとずいぶんと長いことしまっておいても、全く腐敗しないものとがあることに驚きます。
高温多湿ですから、ものは腐敗しやすいわけですが、生産者や流通業者や販売する側は、やっぱり、腐らせたくないわけです。
海鮮類などは、もっと腐りやすいので、違法な防腐剤などが使われている場合もあるのではとの疑惑もあります。
タイでも、賞味期限もあるし、いろいろと規制もされてはいますが、実際には、スーパーで売られているものを持ち帰ったら、腐っていたとか、変なニオイがしたとか、食べたらお腹をこわしたとかもたまにはあるわけです。
生産者からすれば、害虫も元気なところですし、雑草もよく生えてくるわけで、化学肥料や殺虫剤や除草剤などもよく使っているようです。
そうしたものの健康被害もあるわけで、政府に規制を呼びかける団体もいます。
バンコクポストには、除草剤・パラコートの規制を求める団体の記事が載っています。
パラコートという除草剤を知らなかったので一応チェックしてみました。
日本でも規制を求める声は上がっているそうですが、禁止はされていないようです。
マレーシアでは2003年にパラコート禁止令がでているそうです。
ヨーロッパ連合(EU)では2007年7月11日以来禁止となったそうです。
除草剤と言えば、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤を思い出します。
マラリアなどの危険な病気を防ぐために撒いたとかいわれていましたが、実際には、ジャングルの草木を枯らして、ベトコンの隠れる場をなくすためだとの指摘もあります。
結果として、先天性口蓋裂や奇形児が生まれる確率が急上昇したと言われています。
ちなみに、先天性口蓋裂は、昔、「ミツクチ」と呼ばれていましたが、現代では差別用語として禁忌となっているそうです。
生産者は、とにかく生産性を上げたいわけですが、消費者は、当然ですが食の安全を求めます。
除草剤とか農薬で有名なのが、アメリカのモンサント社で、遺伝子組み換えでも有名ですが、今は、世界的な医薬品メーカーのバイエル社に吸収・買収されています。