2019年5月15日水曜日

卑怯な人たち

国際的なルールとして、「内政不干渉」があるわけですが、米国は、内政干渉が大好きです。世界の警察官とか自称していた時期もありました。

要するに、アメリカの価値観が正義で、それに逆らうものたちは悪だという決めつけでもあったと思います。

ジャーナリストたちは、そんなアメリカを批判し、命をかけて何が真実かを伝えようとしてきていますが、中には、嘘を伝える人たちもいるから注意が必要です。

基本的な考え方として、日本は、アメリカの軍事力で守られているというのが現実で、もしも、アメリカ軍は日本には必要ないというのであれば、今の憲法を守って、外国から何をされても、じっとされるがままにしているか、それとも、憲法を改正し、もっと軍備を整えるかの選択でしょう。

非武装中立が世界の正義なら、日本以外にもそういった憲法を持つ国々が増えてこないとおかしいわけですが、スイスでもスウェーデンでも自分の国は、自分で守るために、軍備を整えて、徴兵制度もあるわけです。

ヨーロッパでは、フランスもドイツも、徴兵制の復活を議論しはじめているようです。

戦争反対とか、自由・平等とか、耳障りのいいことばかり聞いていると、核心が見えなくなってしまいます。

日本は、まわりに学校で反日教育をしている国々があるわけですし、ロシアなんか、不可侵条約があっても、一方的に破棄して宣戦布告して攻めてきた国です。

日本から戦争を仕掛けるようなことがなくても、ある日、突然攻め込まれる可能性はゼロではないわけです。

国を守るべき立場の政治家にも、いったいどこの国の人なのかと疑いたくなるような考え方の人たちもいます。

私のような一般庶民が、好きな事言っているのは許されても、政治家や役人やジャーナリストたちは、発言に責任を持つべきでしょう。

前置きが長くなってしまったけど、タイの政治についての報道は、長いこと、タクシン派が正義で、反タクシン派が悪という決めつけが主流でした。

タクシン派は、地方の貧困層の味方で、民主的な政党だというのに対して、反タクシン派は、金持ちや軍や都会の人たちの利権を守るための政党だといったとらえ方です。

でも、それは、ほんの一部しかとらえていないわけで、プロのジャーナリストや学者なら、当然、そんな簡単な構図でないことくらいわかっているはずです。

タクシンが、権力の座に座っていたときに何をしたのかとか、タクシン派の政治家や軍人や警察官や金持ちたちが、利権を漁ったり、汚職をしなかったのかということです。ある意味どっちもどっちなんですよね。

最近になっても、まだ、昔の子供だましのようなことを恥ずかしげも無く書いている人たちもいますが、一部の人たちは、やっと、タクシン派も、決して正義ではないと言い始めてきています。

そして、今度は、学生など若い層に支持されている新未来党を持ち上げているわけですが、やっぱり、その新未来党もまたタクシン派であることを深掘りしないわけです。

若い世代に支持されるとか、SNSなどネットでつながる支持者とか、欧米からも支持されるとか、まあ、聞こえはいいけど、ボ~としていると騙されちゃいます。

共産主義でも社会主義でも、考え方としては、素晴らしいところもあると思うけど、それを実践すると、まあ、ひどいモノで、かってのソ連でも東欧でも、中国でも北朝鮮でも、自由はないし、独裁だし、国民は、不幸です。

そうした、時代遅れの社会主義者たちが、大学とか政治家にはまだいるんですよね。彼らのお仲間がジャーナリストとして活躍しているんじゃないかと思いますね。

体制批判は、必要なことですが、あくまでも国民と国のためであるべきです。

アメリカのためにがんばっている政治家も学者も評論家もジャーナリストもいるし、中国のため、北朝鮮のため、ロシアのためと、本当に、いろいろですね。