老後を海外でというのは、もう30年くらい前からあった話で、いろいろな人たちが、そのためのサポートをする会社などを立ち上げていました。
老人ホーム形式とか、介護施設方式とか、いろいろなことを考える人たちがいたようですし、詐欺まがいのモノもあったようです。
海外で老後をというマーケットのために、アパートを建てたり、不動産を購入する人もいました。
何事も、思いつきでは失敗する確率が高いでしょうね。
いろいろと調べて準備をしてからでも、成功するとは限りません。なぜなら、外国ですから、その国の法律や制度は、コロコロ変わる可能性があります。
そして、為替も変動しますから、自分の思い通りにはならないモノです。
政治や治安とか衛生環境も変化します。自然災害で、すべてを失う可能性は、どこにいても同じです。
このように心配をすると、とてもじゃないけど、老後に海外移住なんて無理だと思いますね。
個人的な見解ですが、国際結婚でも海外での生活でも、ある程度成功できる人は、日本でもどこでも成功できる可能性も高いと思うし、逆に、国際結婚や海外での暮らしで失敗する人は、日本を含め、どこでも失敗する可能性が高いと思います。
結局、適応能力とか、将来を見据えて準備をする計画性などがないと、難しいのではないかと思います。
みんながいいって言っているからとかではダメだと思います。
自分でしっかりと調べて、目的のために計画を立てないと、話が違ったあということになりかねません。
最終的には、誰も責任など取ってくれませんから、何事も自己責任だと諦めるしかないわけです。
海外では、まずビザの問題があるし、住居の問題もあります。為替の問題だって、今のような状態が永遠に続く保証もないわけです。
ビザなどに関する規則は、意外と変わっていく可能性が高いです。私は、タイの永住権をとろうとしたときに、多くの人が、なんのメリットがあるの?といっていました。
本当にメリットなどほとんどないのでは?という感じの永住権ですが、でも永住権があれば、ビザの問題に振り回されることはないわけです。
ビザの問題から、タイにいられなくなってしまった日本人も少なくないと思います。
タイの場合には、住居に掛かるお金で、生活に必要なお金も大きく変わってきます。ピンキリですから、家賃が日本並みから、私のような貧乏長屋まで、いろいろです。
私の場合には、かみさん名義の長屋で家賃がゼロですから、生活費は安くすみます。電気代やガス代や通信費などと食費くらいが、最低の必要経費です。
食費もピンキリで、贅沢をすればきりがないです。交際費や遊興費も同じですね。
私のように、趣味は自炊とインターネットですと、安上がりです。
でも、万が一の時の医療費も準備していないと大変です。
私なんか、日本で暮らした時間よりもタイで暮らしてきた時間の方が長いですから、言葉とか生活習慣とか、タイ人気質とか、ある程度は理解しています。
それに、タイ人と暮らしているから、いろいろな面でアドバイスやヘルプもあるわけです。タイ人価格などもわかります。
全くタイ語も出来ないとか、タイで暮らした経験もないとか、タイに信頼できる人がいないとかでは、いくら年金だけで暮らせる計算でも、実際には、甘くはないような気もします。
日本人を狙っての詐欺もあるそうですし、タイ人だけでなく、マレーシア人とかフィリピン人とかナイジェリア人とか、まあ、いろいろな人たちが狙ってくるそうですし、もちろん、日本人にも悪党はいるわけです。