ネットブラウザ上で漫画の他に、雑誌、小説、写真集の海賊版を掲載し誰でも無料で読むことができた違法サイト「漫画村」を主催していた星野ロミ氏がフィリピン入国管理局によってマニラで発見、拘束され、フィリピン当局は日本大使館から身柄拘束の要請を受けています。
ネットには、同じようなサイトがいくつかあるそうですが、マンガをスキャンして画像化し、それをビュワーで見られるわけです。
こんな事をして、運営者になんの得があるのかといえば、サイトに広告を載せ、そこから利益を得るそうです。海賊版でなければ、YouTubeとかと同じようなモノですが、著作権を侵害しているわけで、当然違法ですね。
で、この星野さん、 Romi Hoshino a.k.a. Zakay Romiというのが本名だそうで、日本国籍以外に、ドイツとイスラエルの国籍を持っているらしいのです。
日本は、米国と韓国としか、犯罪人引渡し条約を結んでいないから、あくまで要請をして、相手国が承諾した場合に、日本に身柄を引き渡すようです。
ところが、星野さんが3つの国籍を持っているので、日本政府は、ドイツとイスラエルとも、協議する必要があるんだそうです。
多重国籍問題というのは、こういったこともあるんですね。
タイのタクシン元首相とかインラック元首相などは、国外に逃亡していても、他の国のパスポートを複数持っているそうで、タイ政府の要請での引き渡しが実現できていません。