アジアでは、孫子の兵法が有名で、戦国の名将もそれを学んでいたそうです。
最善は、戦うことなく勝利することだけど、戦うのなら長期戦を避け、短期戦で勝つことが大切で、そのためには、欺瞞・迅速性・分散/集中・奇襲などが必要だということらしい。
奇襲の機動って聞くと、どうしても、ゲリラ戦法という言葉が頭に浮かんできます。
ゲリラといえばベトナム戦争を思い出しますが、ベトコンはゲリラではなくて、正規軍だという人もいるようです。
ゲリラというのは、スペイン語なんだそうで、ゲリラ戦(遊撃戦)と呼ばれる不正規戦闘を行う民兵またはその組織のことだそうです。
パルチザンとも呼ばれるそうで、フランスなどでナチスと戦った組織などがそうらしいです。
ゲリラ戦とは、主な戦線外において小規模な部隊で、臨機応変に奇襲、待ち伏せ、後方支援の破壊といった、攪乱や攻撃を行う戦法、またはその戦法が用いられた戦闘を指すそうです。
最近ですと、ゲリラ豪雨なんてのも話題になります。
何を突然、こんな事を書いているかというと、香港の市民運動に対する中国政府の対立を見ていると、ふと便衣兵という言葉を思い出したからです。
便衣兵というのは、一般市民と同じ私服・民族服などを着用し民間人に偽装して、各種敵対行為をする軍人のことです。
南京事件で有名なんですが、軍服を脱いで、農民と同じかっこうをして、ゲリラ活動をするので、時に、兵士ではない農民まで殺してしまったりするわけです。
国際法違反であり、捕虜となっても裁判にかけられ処刑されるんだそうです。でも、そんなの後の祭りで、一般市民を殺したということが、注目されているわけです。
戦争に限らず、市民運動が過激化するときにも、こうした便衣兵というか、市民ではない人たちが市民に紛れ込んで、市民と一緒に、デモをしたりしますが、チャンスがあると、一挙に過激な行動を取り、それをメディアに報道させます。
すると、そのメディアを見た人たちは、なんと過激な市民運動なんだろうかと思うわけで、その後の、行き過ぎた取り締まりでも、しかたがないよな、あんなことをしたんだからと、納得しちゃうわけです。
もちろん、市民運動には、複数の別の組織もからんでいるわけで、自分たちの利益のために、市民を戦争して集会やデモをさせていることもあります。
アメリカのCIAが得意だそうです。
ようするに、まあ、どっちもどっちな部分もあるわけで、いいように利用される市民が一番愚かかも知れません。
日本の明治維新でも、裏には、西洋のいろいろな勢力がいたということもいわれていますよね。
タイでも、1992年の暗黒の5月事件の時でも、市民グループの中に過激な行動を取る一派がいて、彼らがバスをジャックして警官隊に突っ込んでいったことから政府側の銃撃がはじまりました。
あの時には、市民派のバックにいる勢力が、政府に過激な行動をさせたいが故に、挑発したのではないかとの話もありました。
その後の、タクシン派と反タクシン派との度重なる流血の歴史にも、この正体不明のゲリラや便衣兵が登場してきています。
知将C元首相などがアヤシイなと個人的には妄想しています。
彼らが、いったいどちら側から来ているかは、非常に見極めが難しいわけで、結論はなかなか出ません。
最近では、こうした戦法に、戦場カメラマンとかデモ写真家などがセットになって、自分たちに有利になるような写真や映像を出してきます。
香港の場合には、中国政府側からの人民解放軍が、香港市民に紛れ込んでいる可能性も高いけど、でも、市民側も、中国政府の独裁的な姿勢をアピールしたいがために、過激な行動を取って挑発している可能性もあるわけで、第3者には、なかなか見極めは難しいですね。
韓国の反日運動は、完全に日本に対する挑発でしょうね。無視した方がいいと思います。