バンコク都知事は、基本4年ごとに選挙で選ばれますが、今の知事Pol Gen アサウィン・クワンムアンは、プラユット軍事政権が指名した知事です。
いろいろな見方のあるなか、一応国民が選挙で選んだ下院議員の過半数によって指名されたプラユット内閣は、半分民主的な政権ともいわれていますが、バンコク都知事も、今年の9月から10月に選挙が行われるのではないかといわれています。
バンコク都知事といえば、今までは民主党やその支持を受けている候補者が勝つことが多かった。
ただ、タクシン登場以降は、タクシン派もバンコク都知事選挙に強力な候補者を立て、毎回、どちらが勝ってもおかしくないような戦いをしてきています。
国政では民主党が勢いを失っている今、今度の選挙では、タクシン派のタイ貢献党から、Chadchart Sittipunt氏が、立候補するのではないかといわれています。
Chadchart Sittipunt氏は、チュラロンコーン大学から マサチューセッツ工科大学を卒業した元学者で、この間の選挙では、タイ貢献党からの首相候補の1人でした。第3次インラック政権では、運輸大臣を務めていました。
他に対抗するような候補者がいなければ、彼で決まりかも知れませんが、タクシン派にバンコク都知事をとられたくない反タクシン派が、ここに来て、裏で、ある人物と交渉をしていると言われています。
その人物とは、あのチェンライの洞窟に閉じ込められた13人の少年たちの時に、毎日テレビに登場して、その決断力と行動力で名を上げた当時のチェンライ知事で、現在は、お隣のパヤオの知事を務めているナロンサック・オーソッタナゴーン(Narongsak Osottanakorne)氏だそうです。
知名度に問題はないです。
そして、なんと民主党を離れたアピシット元首相が、まさかのバンコク都知事を目指すのではないかともいわれています。
国政の方は、なんだかんだで、プラユット政権が、野党からの攻撃を躱しながら進むのではないかといわれています。
新未来党は、いつもの欧米の人権派に助けを求めていく作戦のようですが、そうしたタイ政府には問題があるという指摘を続ける海外での行動が、国益に反する行為ではないかとの批判も出ているようです。
まあ、タナトーンは、たぶん、メディアの株を所有していた件で、議員資格を失い、そればかりか、虚偽の申し立てをしたことで、有罪が下り、被選挙権まで失う可能性も高いのではないかと思いますね。