今年タイでは、9月28日土曜日から10月7日月曜日までが精進食を食べる「キンジェー」の期間となります。
屋台とか食堂が、「齋」と書いた黄色い旗やのれん?を出します。
動物性タンパクの代わりに大豆などを食べるわけですが、最近では、肉に似せた大豆製品とか、オイスターソースに似せた植物性のソースとか、いろいろと工夫されていて、けっこう美味しく食すことが出来ます。
日本にも精進料理はありますよね。
菜食にもいろいろとあって、肉や魚はダメだけど、牛乳やチーズや卵はOKという人もいます。
タイの「キンジェー」でも、臭い野菜(ネギ類、ニンニク、パクチー)も食べない人たちもいます。精のつくものはダメだという人もいます。
最近時々耳にするようになってきている「ヴィーガン」というのは、完全菜食主義者たちを指すようです。
牛乳やチーズや卵やバター類、はちみつ、ゼラチンもダメなんだそうです。
衣食住すべてのライフスタイルにおいても、動物性の素材を使用しないのが彼らのポリシーなんだそうで、お金持ちじゃないと、なかなか難しそうです。
動物愛護で、動物の虐待を許さないと過激な運動をしている人とか、畜産業者とか食肉業者とか肉を提供するレストランなどに抗議や攻撃する人たちまでいるそうで、最近ニュースにもなっています。
タイの「キンジェー」には宗教的な意味があり、日頃殺生をして肉料理を食べていることを現実として受け止め、命に感謝するということが基本です。
最近では、健康のために動物性のタンパクを食べない人も増えてきています。
日本では炭水化物を食べない人も増えていますが、がん患者には、菜食主義の食生活で、がんを克服できるといった考え方の人もいるわけです。
太りすぎや心臓病の人にも「ヴィーガン」に興味を抱く人が多いそうです。
ガン細胞も自分の細胞である以上、最低限の食事をして、ある種の飢餓状態にすれば、ガン細胞も活動が遅くなったり、休止するのではないかとする考えもあるそうです。
アップルの創業者の1人、故スティーブ・ジョブズが「ヴィーガン」として有名であったことも、彼を尊敬する若者を菜食主義へと誘っているようです。
日本人は、もともと、肉食はしなかったわけで、魚介類と野菜だけで生きてきました。だから、身体は小さかったという説もあります。
最近は、肉食になって、体格はよくなったけど、切れやすくなったとか、凶暴になっているとかいう人もいます。
動物性タンパク質を食べている老人は元気だという人もいますし、動物性タンパク質を食べないと知能が低下するという説も出ています。
必要以上に動物を殺すことは問題かも知れませんが、他人の食にまで口をはさんだり、無理矢理止めさせようとするのは行き過ぎではないかと思います。
口の悪い人は、自分が肉を我慢しているのに、美味しそうに食べている人を見るのに耐えられないと自暴自棄になっているのでは?といった意見まであるそうです。