2019年9月8日日曜日

タイの宗教について

タイの宗教といえば、仏教ですが、でも、仏教が国教というわけでもないです。

日本と同じで、宗教の自由を認めています。

いろいろな数字がありますが、仏教徒が93.6%、イスラム教徒が5.4%、キリスト教徒が0.9%となっています。

国王は仏教徒ですが、王宮内の行事はバラモンの僧が執り行っています。

イスラム教徒は、マレーシアに近いタイの南部に多いです。タイの南部では、イスラム教徒と仏教徒との間に問題が起きることもあります。

タイの仏教は、日本などの大乗仏教とは違って、お釈迦様の時代からの教えを守る上座部仏教だといわれています。

そして、タイの仏教には、ラマ4世の改革で生まれたタマユットニカーイと旧来のマハーニカーイとの派閥があるそうです。

タイの人たちの多くが、仏教を信じて、お寺にお参りにいったり、タンブン(徳を積む行い)といわれる僧侶やお寺に食べ物や寄進を日常的にしています。

僧侶を敬っているし、仏像に対しても、無礼のないよう非常に気を遣っています。

欧米人が、仏教のしきたりを知らないこともあって、仏像に対して無礼な行いをしたりすると、新聞沙汰になったりもします。

中国人観光客も、たぶん仏教徒なのに、無礼な行いをして顰蹙を買っています。

さて、今日の話題は、タイの女学生の描いた絵の話題です。

欧米人などが、お釈迦様の顔をスーパーマンに描いたりすることはありますが、彼女は、お釈迦様は我々のヒーローだったので、ウルトラマンと同じだとのコンセプトで、お釈迦様の顔や姿をウルトラマンとして描き、それを展示即売会に出したので、騒ぎが大きくなりました。

無礼なことをしたのは誰だと、犯人捜しをしたわけです。

そして、ナコーンラーチャシーマー・ラーチャパット大学教育学部芸術教育科の女学生が描いたとわかりました。

女学生は、お寺にいって自分の行いを反省し、高僧に許しを請いました。

よく見ると背景がルイヴィトンだったりフェンディーだったりして、そっちで訴えられないかと心配にもなります。

とにかく、タイでは、仏教や王室に対して冗談やおふざけは通用しませんので、注意が必要です。

日本だと、表現の自由とかで、昭和天皇の写真を焼いたりする人もいますよね。