2019年12月28日土曜日

犬の訓練士

ちょっと古いですが、NHKのプロフェッショナルで犬の訓練士の話題をやったことがありました。

犬でも人間でも、しつけなのか暴力なのかという問題は、なかなか難しいわけですが、この番組では、飼い主や訓練士による間違った訓練で、問題行動をするようになってしまった犬を再訓練する訓練士を取り上げていました。

彼の考えでは、厳しすぎる訓練や、その反対に甘やかしすぎや放任などの行き過ぎで、犬が突然、飼い主の命令を聞かず、噛みつくなど凶暴になることがあるんだそうです。

そうなってしまうと、近付く人を噛んだりするので、再訓練が必要になり、それでも効果がないと、保健所などで処分されてしまう運命だそうです。

そうした、もう行き先のない犬たちを再訓練している人の日常を取り上げていました。

見る人が見たら、それはイジメじゃないかとか、虐待ではないかとか、行き過ぎた暴力じゃないかと思う人もいるでしょうけど、私は、この訓練士の考え方に賛同しますし、そういった考え方は、人間にも通用する部分もあるのではないかと思ったくらいです。

世の中には、本当に生き物に虐待をするような人もいますが、訓練士さんのやっているのは、必死に人間と一緒に暮らせる性格に戻してあげようとする努力でした。

今の世の中は、過保護じゃないかと思うことも多々あるわけで、人間も、ダメなことはダメと、教えてくれる人がいないと、おかしな性格になってしまって、社会の中で生き辛くなるのではないかと思います。

体罰などない方がいいけど、聞き分けの悪い子には、やはり、危険の無いところへの愛のムチも必要ではないかと思います。

わたし自身は、ビンタをされたことはないけど、学校に来なくていいと教室から追い出され家に帰されたり、頭を竹刀で軽く叩かれたり、職員室の机の上で正座させられたりは経験しましたが、すべて、自分が悪いとわかっていました。

家では、父に叩かれたことはなかったけど、暴れるので土蔵に閉じ込められたり、木や柱に縛り付けられたりはしました。

夜の真っ暗な土蔵は、怖かった。泣き疲れました。

暴れる子供をおとなしくさせるのは、なかなか大変だと思います。子供なら、まだ体力的になんとかなるでしょうけど、中学・高校ともなると、もう手に負えないかも。

やはり、しつけは、メリハリだと思います。𠮟るときは𠮟り、褒めるときには褒める。見捨てられているとは思わせない愛情でしょうね。

戸塚ヨットスクールが話題になったこともありました。

死亡する事故が起きたので、問題になって当然でしょうけど、全くデタラメでもないのではないかと思っています。

普通ではない子供の扱いは、普通の人には理解しがたいのではないかと思います。

イジメのない社会は、素晴らしい社会ですが、人間でも動物でも、能力や性格に違いはあるし、本当に問題行動をする人もいます。すべての人に対して平等というのが絶対正義かどうかは疑問だと思います。

行き過ぎたイジメはダメだし、行き過ぎた体罰もダメですが、甘やかしすぎや放任もまだダメだと思います。

家族の崩壊は、非常に大きな問題だと思います。