5年ほど前にフィルムカメラにはまって、日本のヤフオクで、古いカメラを大量に落札して、バンコクに送ってもらいました。
ジャンクのようなカメラを買って、分解して、修理出来るモノは修理するという感じでした。
修理するので、電子部品のない古いカメラが中心で、レンジファインダーという一眼レフが出る前の古いタイプがほとんどでした。
レンズは取り外しが出来ないモノがほとんどで、一番古いものは、露出もシャッタースピードも自分で設定してから撮影するタイプです。
もう少し新しくなると、セレン電池という太陽光で露出計を動かすタイプが出て、それから、だんだんと電池を使って露出を自動で設定するカメラも出てきました。
セレン電池は、経年寿命があって、使えないものも多いですし、電池を使うタイプだと、現在では売られていないタイプの電池を使っていて、それが問題でした。
メカニックでは、シャッターが使えないとか、フィルムを巻けないとか、ピントを合わせられないとか、レンズにカビやくもりがあるとか、まあ、いろいろです。
でも、たまにうまく修理が出来たときには、ものすごく嬉しいわけです。
修理するには、道具もいろいろと必要で、それを揃えるのも、なかなか大変でした。道具だけならセミプロです。
分解の本とか、ネットでいろいろと調べるのも、楽しかったです。
今のデジカメはとても手軽だし、高機能なんですが、アナログの魅力もあるわけで、若い盛大には、LPレコードとかフイルムカメラとかは、人気もあります。
この3年ほどは、カメラ修理をすることもなく、たまに使えるカメラで撮影をするくらいでしたが、今回久しぶりにカメラ修理に挑んでみました。
武漢肺炎騒ぎで、家にいる時間はたっぷりです。
今回は、オリンパスのXAというコンパクトなフィルムカメラです。
レンズカバーを開けて撮影するカメラで、フラッシュは、取り外しできるようになっています。そのフラッシュの故障も多いカメラです。
以前、壊れたこのカメラ用のフラッシュを分解したんですが、電気を貯めてから発光させるので、不注意で触ってはいけないところに触ると、罰ゲームのような電気ショックでひっくり返りそうになります。
このカメラでよくある故障は、写真の赤いところがシャッターなんですが、フェザータッチでシャッターが切れるというのが売りで、軽く触るだけでシャッターが切れるから手ぶれしにくいということでしたが、構造上の問題か、シャッターが切れないときが時々起きます。
そこで、とりあえずは、レンズカバーを外すために、そこのカバーを少しだけ開けて、カバーを外します。底には、LR44 1.5V アルカリ ボタン電池2個を入れるところがあります。
レンズカバーを外したら、今度は、上のカバーを外します。フィルムの巻き取りレバーの下にネジがあるので、巻き取りレバーを外します。
上部のカバーを外して、シャッター部分を見たところです。シャッターは、金属がなん層にも重なっているので、あとから組み立て直すときが心配です。
不器用なので、よくあることですが、上部のカバーを外したときに、カバーにつながっている線の内の1本を切ってしまいました。苦手なハンダ付けをしなければなりません。
大雑把なので、細かなハンダ付けが苦手で、よく失敗します。手先の器用な人がうらやましいです。
なんとかハンダ付けを終えて、シャッタースイッチをいじっていたら、今度は、そこにあった金属につながる線を切断してしまい、もう情けないこと。
これは、線につながっていた金属やバネの部分で、こちらは、線の長さに余裕がないから、メチャ苦労しました。
そんなことをしているときに、カメラを逆さにしたり、いろいろと動かしていたので、わけのわからない部品が落ちてきたり、せっかくハンダ付けした線がまた切れたり、もう、てんやわんやでございます。
分解すると、ネジが足りなくなったり、バネとか、なんかわけのわからない金属片とかが出てきて、組み立てたあと使われないで残っているモノがあることもあります。
そんな感じで、未完成のまま、今日の作業は中止になっています。
だいたい、こうして中止になったまま、そのまましまわれて、次に修理されるのは、いつになるのか、私にもわからないです。