今日は、反政府集会が開かれていますが、天気予報は外れ、大雨ではなく、時々小雨といったバンコクのお天気ですが、気温は下がっているし、風が強いです。
今日9月19日は、2006年に軍事クーデターが起きて、国連総会に出席中だったタクシンが首相の座を追われた日です。
今年になって、若い世代に人気があった新未来党が解党になり、幹部たちの被選挙権が停止されています。
それで、学生たちが、反政府運動をしたわけですが、盛り上がる前に新型コロナ騒ぎから、非常事態宣言が出て、集会が禁止されました。
このところ、学生たちによる反政府集会が再開されています。
最初は3つの要求があって、言論の自由や憲法改正や国会の解散を求めるものだったのですが、いつの間にか、王制改革が主な要求になってきています。
今の憲法やタイの上院の指名制など、問題はあると思うけど、王制改革まで要求するのは、今までとかなり違います。
そこで、ふと気が付いたのですが、タイの軍事クーデターをラマ9世が承認してきたことで、軍事クーデターが正当化され、タクシンが悪人となっているわけです。
ラマ9世がいない今、タクシンが言いたい放題で、ラマ10世の不人気を利用し、私は悪くない戦略を考えたのではないかと思うわけです。
タイの共産主義者たちも反王制ですし、王制から共和制にと考えている人たちもいます。
学生たちの正義感を政争の具として利用して、復活を狙っているのかもしれませんね。
今日の集会をテレビで見ていると、学生の姿はほとんど見られず、ほとんどの人たちは、地方やバンコク近郊から動員された赤シャツの人たちのようでした。
もちろん、集会は夜がメインだから、人集め要員としての動員は考えられることで、5万人から10万人を集めるといっていたので、その数合わせなんでしょう。
学生だけでしたら、5000人から1万人くらいしか動員力は無いような気がします。
赤シャツの動員には、一日2~500バーツくらいかかるそうで、誰かがお金を出し号令をかけたとわかります。
タクシンが軍に追われた記念日ということで、赤シャツが集められ、それで学生運動を応援しようとする構図ではないかと思います。
でも、タクシン一族の悪事は、いろいろとバレていますし、もう復権は無理だと思います。
それに、王制改革も、ラマ9世を知っている世代には、かなりの抵抗があるのではないかと思います。
そんなわけで、今回も反政府集会は、尻つぼみに終わりそうな予感がします。
とにかく平和な集会でいて欲しいです。王制批判をはじめると、荒れる可能性があるかもしれません。