私がタイでの暮らしを始めてから、数え切れないほど(ちょっと大げさ)の反政府集会やクーデターを体験してきましたが、このところの反政府集会が、それまでしばらくあった学生を中心にした反政府集会から、一昔前に暴れまくった赤シャツが表に出てきているような気がします。
学生たちは、一部の過激派をのぞけばさほど暴力的ではないわけですが、赤シャツは暴力を厭いません。
赤シャツのリーダーといえばチャトゥポンとナタウットでしたが、しばらく政治活動をしていなかったのに、このところやけに元気に表舞台に登場してきています。
昔からの流れからすれば、タクシンからの資金が入ってきたのかと思ってしまうわけです。
反政府運動にもお金が必要で、リーダーたちが乗るトラックとか音響設備とかケータリングとか、みんなお金がなければできないことです。
学生たちは、自作だったり、カンパだったりですが、大がかりな集会やデモですと、かなりの資金が必要ですし、参加者も自発的だけでは限りが有りますから、こっそりお金を払って動員をかけたりするようです。
リーダーたちにはボディーガードもつくし、大きな集会をオーガナイズするためにはプロの作戦参謀やその部下たちもいて、うまく参加者を誘導しないといけないようです。
それに表には出てきませんが、武器の調達なんかも必要なのではないかと思います。
自作自演とか挑発とかは、どこの国にもある反政府運動です。
以前から一般論として警察にはタクシン派が多く、軍にはタクシン派は多くはないといわれていますが、普段から武器を扱っている人たちが、反政府グループにもいるというのはほぼ常識のようです。
最近は赤シャツも内部分裂しているそうで、東北タイの赤シャツは、もう騙されませんといって参加はしないそうです。
バンコク近郊では、バンコクよりも少し北に赤シャツが多いわけです。
タクシンが刑務所に入るのから逃げてもう15年くらい経ちます。妹ももうじき逃亡生活5年です。
新型コロナは世界的な流行で滞在先のDubaiも安心できないでしょうし、とにかく、以前のように今日は香港、明日は東京と世界を飛び回ることもままならないわけで、そろそろタイに戻りたいと真剣に思っているのではないかと想像します。
新型コロナで大変なときに、これ以上の混乱が起きたら、ほんとタイの経済はボロボロでしょうし、我々外国人も暮らしにくくなるのではないかと不安です。
アフガニスタンもなんか大変になっているようですし、やはり平和が一番ですよね。