TBSが10月23日に放送した「存在しない”人たち 無戸籍で生きるということ」という番組を見ました。
いろいろな事情で国籍がなく「この世に存在しない」ことになってしまう制度の不条理さと、伴走支援する一人の女性の奮闘を追った番組ですが、いろいろと考えさせられました。
=貧困やDVなど親の事情で出生届けが出されずに「戸籍」がないまま育ち「無戸籍者」となった人は病気になっても病院に行けない、学齢期となっても学校に通えない、働こうとしても雇ってもらえない、結婚しようと思っても届けが役所に受理されない=
番組に登場した二人の女性は、母親がフィリピン人とタイ人でしたが、バブルのころから、東南アジアから、多くの人たちが日本に仕事を求めてきて、日本人と出会って子供を出産した人もいるわけです。
外国人との結婚は、手続きが非常に面倒ですし、外国人の中には違法滞在者もいるわけで、出生届を出さないケースもあったのでしょうね。
手続きが面倒なのは別に日本に限ったことでもなく、国際結婚をしている人なら、みんな両方の国のいろいろな役所に行って、書類をそろえ、時には翻訳を頼み、もう業者に頼んだ方がいいと思った人もいることでしょう。
お金も時間もかかります。
でも、それをしないで、子供が生まれてしまうと、子供には、大きなハンディーを背負わせてしまいます。
戸籍がないと、教育も受けられなかったり、国民健康保険などの社会保障も受けられないし、本当に大変だと思います。
そんな無国籍者を助けている市川真由美さんには、頭が下がります。
教育を受けていない人たちは、自分の考えを係の人に伝えることさえ苦手でしょうし、ある種のやましさも感じてしまって、なかなか希望を伝えられないようです。
経済的にも苦しい人ですから、いろいろなところに行って書類をそろえることも大変です。
今、政府は、もっと外国からの留学生とか研修生などを増やそうと考えているようですが、しっかりしたシステムや法整備をしないで、イケイケで外国人を受け入れてしまうと、本当に将来にいろいろな問題を生んでしまします。
多くの移民成功例を持つ国々のように、妊娠したら祖国に帰国とか、最長の滞在期間を決めるとか、不法滞在や犯罪者を強制送還する手続きの簡易化など必要だと思います。
根本的なところで、文化の多様化とか大きな間違いで、日本に同化してもらうのが基本で、言葉でいったら第二外国語的に、日本文化以外は’第二文化とすべきですね。
義務教育の段階で、国際結婚の手続きが簡単ではないことも教えたほうがいいと思います。安易に考えている人が、面倒なことを避けてしまうこともあると思います。
日本人が二重国籍になったり、ほかの国籍に変えたりした場合でも、手続きは必要で、日本人が他の国籍になったのを元に戻すのだから簡単と考えたら大きな間違いです。
基本は、外国人が日本に帰化するようなもので、もし家族や近所の人たちのような保証する人がいれば、かなり簡単にはなるものの、無国籍者と同じように、役所の担当者から、冷たい扱いを受けることだって考えられます。
政治家も役人も、いいことばかりを考えて、外国人問題を考えているようですが、日本分断しようとしている人たちにも利用されるかもしれないし、経済的な理由などから犯罪に走る人も出るでしょうし、ほんと、自分たちの金儲けや選挙のことばかりではなく、日本の将来、これからの日本人のことをよく考えていただきたい。