寺山修司さんは、歌人、劇作家、詩人、俳人、映画監督、脚本家、作詞家、評論家など、多くの分野で活躍した人です。
寺山修司さんは、前衛演劇グループ「天井桟敷」主宰したことでも有名です。
私は、一度だけですが、渋谷並木橋にあった天井桟敷の劇場に行ったことがありました。
一回が喫茶店になっていて、そこにちょうど競馬新聞を読んでいた寺山修司さんがカウンターに座っていたことを覚えています。
「ガイヤの夜明け」で、イマーシブシアターについてやっていて、今、日本ではいろいろな施設で観客参加型の演劇が注目され始めていると聞き、それなら、50年前の天井桟敷がやっていたことじゃんと思い出し話わけです。
当時の天井桟敷は、劇場の中でも観客を参加させる試みをしていましたが、外洋に繰り出しての演劇も実験的にやっていて話題になっていました。
日本だけでなく、ヨーロッパでもやっていました。
ただ、街頭では、問題も多く、話題にはなっても長続きはむつかしかったようです。
私が、劇場で見た演目は、「時代はサーカスの象に乗って」でしたが、内容はよく覚えていません。
覚えているのはベースギターのシーザーさんのカッコよさくらいでした。
もう一つは、劇の終わりに、一つのバスケットボールを投げて、そのボールを受けた人がひとこと話すというもので、ボールを受けた人たちが、なかなか面白い話をするので、事前に仕込まれたサクラだろうと思った瞬間、私のところにボールが来て、頭が真っ白になりました。
何を話したのか全く記憶にないけど、まとまりのないつまらない話をしたに違いないです。
現在の「イマーシブシアター」は、いろいろと洗練されているような気がするし、参加型、体験型の演劇でも旅行でも、魅力的だと思います。