アップロードしていただいた画像は、非常に美しく装飾されたライカ(Leica)II型あるいはIII型をベースにした「ゴールド・ライカ(フェイク・ライカの可能性を含む)」ですね。
この時代のライカは「バルナックライカ」と呼ばれ、精密な機械時計のような構造をしています。このカメラを分解した際の主要な内部構造と部品の役割を日本語で解説します。
バルナックライカの分解構造と主要部品
バルナックライカは大きく分けて**「軍艦部(トップカバー)」「ボディ(シャッター機構)」「底蓋」**の3層構造になっています。
1. 軍艦部(トップカバー)周辺
カメラ上部の金色のカバー内には、ピント合わせのための光学機器が詰まっています。
距離計(レンジファインダー)ユニット: 2つの窓から入った光をプリズムで合成し、二重像を一致させてピントを測る装置です。
巻き上げ軸: フィルムを送り、同時にシャッターをチャージするギヤ機構です。
シャッター速度ダイアル軸: シャッター幕の走行速度を制御するカムが直結しています。
2. ボディ内部(シャッター機構)
カメラの中核となる、布製の幕を用いた「フォーカルプレーンシャッター」です。
先幕(さきまく)と後幕(あとまく): 2枚の布の幕が走る隙間の幅によって、露出時間を調整します。
スプリングドラム: シャッター幕を高速で巻き取るための強力なバネを内蔵した筒です。
ガバナー(低速制御装置): 1/20秒以下のゆっくりとしたシャッターを切る際、歯車でブレーキをかける機構です。
3. レンズ・マウント部
L39マウント(ライカLマウント): ネジ込み式のマウントです。
距離計連動カム: レンズのピントリングを回すと、レンズ後端の筒が前後し、カメラ内部の「ローラー」を押し込みます。これによりファインダー内の二重像が動きます。
メンテナンス上の注意(画像から拝見する限り)
お写真のカメラは、真鍮のような輝きを放つ特殊な仕上げになっています。
金メッキ/真鍮の腐食: 分解時に素手で内部機構に触れると、皮脂で金属が変色しやすいため、綿手袋の着用が推奨されます。
ネジの規格: この時代のライカはマイナスネジが多用されていますが、精密なため、サイズの合わないドライバーを使うとすぐに溝を舐めて(潰して)しまいます。
もし、内部にカビがある、あるいはシャッターが切れない等の不具合がある場合は、非常に繊細な調整が必要なため、ご自身での完全解体よりも専門の修理店に相談されるのが最も安全です。
バルナックライカ 構造分解図各ユニットの日本語解説ユニット名主な部品と役割
1. 軍艦部(トップカバー)外装パーツ。 シャッターボタン、巻き上げノブ、速度ダイヤルが配置されています。
2. 距離計ユニットピント合わせの心臓部。 内部にハーフミラーやプリズムがあり、レンズからの距離情報を視覚化します。
3. シャッター・ドラム露出を制御。 「先幕」と「後幕」という2枚の布が走り、その隙間の時間で光を取り込みます。
4. ボディシェル(筐体)カメラの骨格。 内部にフィルムを保持する空間があり、外側には滑り止めの革(グッタペルカ)が貼られています。
5. 底蓋(ベースプレート)フィルム室の蓋。 ロックレバーを回して取り外します。バルナック型特有の「底からフィルムを入れる」構造の要です。
* 日本語がおかしいけど、すごいですね。
ちなみに、このカメラは、模造品の可能性が高いようです。ホンモノだったら、お宝ですが、ジャンクのようです。
でも、飾り物としてはいい感じです。カメラとしては使い物になりませんけど。
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