*私の祖母は明治26年生まれで、当時としては珍しかったミッションスクールで学んだそうで、漢字の読み書きができな人たちがまだいた時代、英語も多少話せました。
子供のころ、夕食時に、英単語の話になって、お箸は英語で何というのだろうかという小学生の私に、中学で英語を習っていた姉が、chopstickと自慢げに言った時、突然祖母が、違う、chopsticksと言い、箸は二本だから複数形でSをつけると言いました。
*70年代に初めて外国に行って驚いたことがいろいろとありました。
当時でも洋式便器も公共施設などにはあって、日本でも見たことがありましたが、フランスのホテルで、初めて小説や雑誌などで読んだことのあったビデというものが洋式便器の隣にあるのを始めてみて感激しました。
日本人が間違って顔を洗ったといった笑い話もあったけど、フランス人は、排泄のあと、水で洗うんだと、今なら自動洗浄式のトイレなど驚く人もいないのでしょうけど、当時の私は驚きました。
タイで、便器の隣にお尻専用のジェットシャワーを見た時にも驚きました。タイの田舎だと、便器の隣に水桶とか水槽があって、ひしゃくや手でお尻を洗うんだそうです。
*ヨーロッパの洗濯機には温水ヒーターがついていて、水温調節ができるのにも驚きました。寒い地方だと、冷たいお水では汚れが落ちにくいのでしょう。
ストックホルムのフラット(アパート)には、専用の乾燥室がついていました。やはり寒い冬だと日照時間も短いし、乾きが悪いのでしょう。セントラルヒーティングがあるので、洗濯物はあっという間に乾きましたが、ゴワゴワする感じでした。柔軟剤が必要なんでしょうね。
*ドイツでは、昼食にしっかりとした食事をとって、夕食は、パンとソーセージとか、パンと豆のスープとか、軽めの食事で、実に質素でした。
ドイツでは、金曜日がお魚料理の日であったの印象的でした。宗教的な関係のようです。
ヨーロッパもイギリスとかドイツ以北は、気候も規模しいからか、食事は全体的に質素で、あれだけの体格をよく保っていられるのかと思いましたが、バターとかチーズが高カロリーなのでしょうね。
もちろん、家庭によって違うでしょうけど、私が知っているスイス人の家庭の食事は、とても豊かなもので、人生で初めての食事をいろいろと経験させてもらいました。
フレンチトーストも初めて食べたし、チーズフォンデュとかヴィーナー・シュニッツェルとかザルツブルガー・ノッケルンなんかも人生初でした。自家製のマヨネーズで作るポテトサラダもおいしかった。
ミルクも焼き立てのパンもおいしかったけど、チーズは、種類も多くて、ものすごく臭いチーズをおもしろがって食べさせられたときには困りました。外国人を困らせて喜ぶのは世界共通かもね。
*70年代のヨーロッパでは、ヒッチハイクとかユースホステルに泊まりながらの貧乏旅行は、若者たちの間では、輝く青春の思い出で、日本の四国などにあるおもてなし(お接待)の文化と似ていて、人々も、いろいろと助けてくれました。
日本の高校とか大学にもワンダーフォーゲル(Wandervogel)部があるところもありますが、ワンダーフォーゲルは、ドイツ語で「渡り鳥」を意味し、自然の中を旅するように歩く野外活動です。登山、キャンプ、スキー、サイクリングといった、チームで協力して行うアウトドア活動全般を指します。
ドイツでは、若者たちのスポーツサークル活動も盛んで、学校だけでなく、青年団のようなグループでの活動も盛んでした。
学校の施設を使わせてもらって、器械体操などを楽しめました。生まれて初めてトランポリンの経験もドイツでしました。
当時、ブレーメンには柔道クラブもあって、一度練習に参加させてもらいましたが、ドイツ人の骨太で筋骨隆々の体格には驚きました。
*ヒッチハイクは、事前に地図で目的地までのルートを調べておいて、早朝ユースホステルを出て、徒歩やバスで、幹線道路まで行って、そこで、走っている車に右側交通だと右手の親指を進行方向に向けてサインを出します。
ルールは、最初に立っている人よりも先には行かないで、順番に進行方向側に立つわけですが、当然、女性が有利で、順番を度外視されて、女性がピックアップされることが多いです。男女のカップルの次が男性で、男性二人では、相手に警戒されて、なかなか止まってもらえませんから、友人と一緒でも、筆致の時は単独行動で、待ち合わせの場所を決めておいても、なかなかそこまで到着できません。
乗せてもらったら、エチケットとして、できるだけどこから来たとか、どこに行きたいとか、いろいろと運転している人や同乗者に話をします。眠くても居眠りをしては失礼ですし、危険もありますから、楽ではないです。
当時から、トラブルに巻き込まれた人の話は、ユースホステルの夕食後の会話でも耳にしました。
人生と同じで、運次第で、無事に終わればいい思い出になります。
カナダやオーストラリアの若者たちが多く、彼らは、バックパックに国旗をつけている人が多かったです。
ユースホステルの夕食後には、ギターを弾く人が人気でした。ギターを練習しておけばよかったと後悔した青春の日々でした。
