1984年11月5日に、16:10バンコク中央駅発、マレーシアのバターワース行きの国際寝台列車に乗りました。
わたしが乗ったのは、1等車両17号車の3号室で、1人部屋でした。
運賃は、874バーツに、1人部屋使用料320バーツと冷房車追加料金30バーツの計、1,224バーツでした。片道料金です。
コンパートメントは、通路に面してドアがあり、そのドアの横には、ネームプレートがあって、わたしの名前が書かれた紙が入っています。
部屋には大きなソファーがあって、そのソファーの背もたれ部分を下にずらして、簡易ベッドにするタイプでした。
ソファーの廊下側と車両の外側に窓があり、外側の窓は二重ガラスになっていました。どちらにもカーテンがついていました。
廊下側の窓の隣には、ベッドランプ。ソファーの上の方には、荷物を置く棚がありました。外側の窓の横には枕。
外側の窓の隣には、引き出し型の洗面器があり、その上にテーブルと、鏡とスイッチ類、そのまた上に、冷房交渉時用の扇風機がついていました。
車内の冷房は、かなり聴いていて、夜はそうとうに寒くなりそうな予感でした。
17号車は、最後尾で、ヨーロッパで乗った普通の列車のコンパートメントと比べると、かなり豪華でした。といっても、寝台車には乗ったことがなくて、向かい合わせの長いすの座る部分をひっぱり出して、身体を伸ばして寝るだけのタイプしか知りません。
列車は、5分遅れで出発しました。マレーシアのバターワースまでは、約26時間の旅になります。
窓から見える風景は、バンコクを抜けると、もう、いつ見ても同じような田園風景で、すぐに飽きました。そのうち外も暗くなって、することもなくなりました。
ひたすら読書。
車掌さんが、焼きめしを販売していましたので、それで夕食。
17号車には、シャワールームとトイレがついていました。
翌朝、10:15に南タイの商業都市ハジャイに到着。
11:20には、国境のパダンベサールに到着後、タイ側の出国手続きをして、マレーシア側の入国手続きと簡単な荷物検査。
14:00発のバターワース行き列車に乗り換えて出発
19:00バターワースに到着
ただただ疲れた列車の旅、一度だけの経験です。
帰りは、ハジャイまで普通列車で戻って、ハジャイで3泊してバンコクまでは、国内線で帰りました。