今の世の中、スマホがあれば、何でも出来るという感じです。メールに掲示板、ブログやSNSなど、使い方によっては、便利なものです。
1970年代の通信手段としては、電話はありましたが、固定電話と公衆電話。海外では、友人との連絡は、手紙と掲示板でした。
ユースホステルには、掲示板と郵便箱があり、その掲示板に連絡事項を書いておいたり、友人が立ち寄りそうな都市のユースホステル宛てに手紙を書いたりしました。
ロンドンのような大都市ですと、当時から日本人の数も多かったですから、日本人会などもあって、そこの掲示板は、とても便利でした。
例えば、部屋探しや紹介、仕事の紹介、格安航空券などの情報などなど。今のインターネット掲示板と同じですよね。
例えば、往復航空券で来たんだけど、滞在が長くなるので、帰りの半券を売りたいとか。当時は、他人のチケットでも、チェックがほとんどなく、使えたんだそうです。
お金はなくても時間はあるから、いついつどこで会いましょうと手紙などで約束して、会えればラッキー、会えなければ、また次にという感じです。
ユースホステルのロビーや食堂は、情報の宝庫です。世界中の人たちがいますし、ほとんどの人たちが、フレンドリーでした。
例えば、ミュンヘンのユースホステルでは、ビール工場に見学に行けば、ただでビールとソーセージをゲットとか、教えてもらい、実際に行ってみました。
デンマークにも有名なビール工場があり、やはり、見学ツアーをやっていました。
体力と英会話は、まあまあでしたが、若いときには、楽器とか、何か特技があった方がいいです。世界中、どこでも人気者になれますからね。
体力も貧乏旅行には重要です。
今の時代は、英会話が出来ない人の方が少ないのかもしれませんが、片言であっても、発音が悪くても、会話が出来ると、本当に便利です。
ロンドンで知り合った、シューさんの英語は、関西弁丸出しのおかしな日本語英語でしたが、驚くほどイギリス人に通じていました。
語学学校の授業料を日本から送金してもらったことがありましたが、国際郵便為替というのがあって、指定の郵便局に行くとお金を受け取れることが出来ました。
約3年間のヨーロッパ滞在で、1度だけ、実家にコレクトコール(受信者払い)で電話をかけたことがありました。
別に用事があったわけではなかったのですが、元気でいることを知らせようと電話をしてみたところ、父は、すぐに母と代わり、母は、電話代が高いから、早く切ってと、電話をすぐ切るようにと催促ばかりでした。
ちょっと悲しかったです。