2017年11月10日金曜日

神秘の世界

タイといえば、タイ式ボクシングとか、タイ料理とかニューハーフとかが有名ですが、忘れてはいけないのが、タイ式マッサージです。

涅槃仏で有名なワットポー寺院にあるタイ式マッサージの総本山で修行した人たちが、いろいろな店でマッサージをしてくれます。

ワットポーには、ルーシーダットンというヨーガのポーズをした仙人の石像もありますし、薬草などから作られたタイの丸薬なども売られています。

寺院にあることからも想像できますが、こうしたインドのアーユルベーダの教えは、仏教の伝来と共に、スリランカを経由してタイに伝わったといわれています。

日本人には漢方が有名ですが、インドには印方といわれる医術もありますし、漢方は、印方から発展してきているという説もあります。

ヨーガのポーズは、タイのルーシーダットンや中国の太極拳のように、身体を動かし、身体のひずみや間違った呼吸法を矯正するという方向もあります。

そして、アーユルベーダは、体内の正しい気の流れを回復させるために、いろいろな方法で施術します。そのひとつが、タイ式マッサージで、身体にある気の流れをセンというツボの連続した線を刺激しながら、健康状態を取り戻します。

日本だとリンパの流れをよくするということがよくいわれますね。ヨーガでは、チャクラというのが重要なポイントになり、日本では、丹田というのが有名です。

武術などの上達には、肛門を締め、丹田に力を込めるということを習得しなければなりません。

柔道や相撲などでは、足の指で土を掴むようにすることで、下半身が安定します。

タイ式マッサージには、スジを伸ばすというやり方も重要ですが、これを下手くそなマッサージ師が無理して行うと、取り返しのつかない事故が起きます。

人間が生きていることは、呼吸をしていることで、正しい呼吸法が、正しい姿勢と共に大切ですが、正しい呼吸法とは、プラーナーヤーマといわれる、ゆっくり深く息を吸い、その息を体中に充満させたあと、またゆっくりとすべての息を吐き出す呼吸法です。

中国では、気功というのが有名で、気を自由に操る気功師という人もいます。

「病は気から」といわれるように、気の持ちようで、健康になったり、病気になったりもします。

「心頭滅却すれば火もまた涼し」という言葉もあるように、精神統一をすれば、驚くような荒技も出来るし、「火事場のばか力」といわれるような、まさかの怪力を出すことも出来るわけです。

気功師の中には、合気道の達人のように、相手の身体に触れることなく、相手を吹っ飛ばすことも出来るそうです。

催眠術というのは、医学ですが、この催眠術で人に暗示をかけて、動きを操ることも可能で、テレビなどでも、時々やっていますが、暗示にかかりやすい人とかかりにくい人とがいて、かかりにくい人にとっては、嘘ばっかりとか疑うわけですが、自分が、実際にかかってしまった経験があると、信じますし、ますます暗示にかかりやすくなるようです。

催眠術も、かける側とかけられる側との呼吸の調和から出来ているわけで、最初から、嘘に決まっていると決めつけて、呼吸が乱れているとかかりにくいようです。

わたしは、以前、有名な気功師に会った経験があり、私の場合には、半信半疑でしたが、親指と人差し指で円を作って、その円を気功師が、開こうとするのですが、暗示ひとつで、簡単に開いたり、なかなか開かなかったりしました。

要するに、わたしが、いくら力を入れても、力が入らなくなることがあったわけです。

あと、後ろに倒れないように身体に力を入れて立っているところに、おでこに気功師が指を触れると、それだけで、身体が後ろに倒れそうになりました。うしろには、身体を支えてくれる人がいましたが、もしも誰もいなかったら、ひっくり返っていたと思います。

こうしたことを悪用すれば、人を簡単に洗脳するとか、マインドコントロールも可能なわけで、本当に怖い世界です。暗示にかかりやすい人は、注意した方がいいです。

わたしが、不安神経症鬱状態になって苦しんだときに、お世話になった精神科の先生は、催眠術の本を出しているほどの専門家でしたが、彼のように、心の病気の治療法として催眠術でも気功でも使うのでしたら、大歓迎です。

疲れているとかだるいとかいうときだけでなく、ちょっと落ち込み気味の時でも、時にはマッサージで元気になることもありますし、家で、自分でプラーナーヤーマをするだけで、元気がでることもあります。

ネット時代は、検索一発で、プラーナーヤーマも自分で出来ます。