ネコを見ていて思ったんですが、猫は雌でもヒゲを生やしています。よく見ると、眉毛もあります。もっとよく見ると、睫毛もあります。
耳毛はありますが、あごひげはないです。ヤギなんかには、あごひげがあります。
人間の体毛には個人差があって、ヒゲなんか、濃い人と薄い人がいますし、胸毛とかすね毛とか、ない人もいます。人種によっても、体毛の濃い薄いがあります。
日本では、体毛が濃い人が嫌われる傾向があるそうですが、欧米などでは、体毛がある方が男らしいと考える人も多いです。
老人になると、眉毛が長くなって簾になる人もいますが、普通は、眉毛でも睫毛でも、年齢に関係なく、長さはほとんど変わりません。体毛も同じで、一定以上伸びることはないですが、ヒゲは、どんどん伸びます。
動物のヒゲは、一定の長さ以上には伸びませんよね。インドのヨガの達人などには、あごひげをかなり伸ばしている人がいるようですが、でも、髪の毛に比べると、成長も遅いですし、長さも髪の毛の勝ちでしょうね。
で、ふと思ったのですが、人間が、道具を持つ前後というか、ヒゲや髪の毛を切ることが出来なかった時代には、人間の髪の毛やヒゲは、どのくらいの長さだったのでしょうか?
それとも、そんな時代には、髪の毛やヒゲも、ある一定の長さで成長を止めたのでしょうか?
ネコを見ていると、爪をよく研いでいます。飼っているネコだと、時々爪を切ってやることもありますが、野良猫なんかは、外でいつも爪を研いだりしているから、爪は、家猫に比べると長くならないのでしょうね。
人間の爪も、よく伸びますから、爪を切ることが出来なかった時代には、木とか石に擦りつけて、削っていたのかな?
もしも、爪が長くなったら、走りにくかったでしょうし、モノを掴みにくかったのではないかと思います。
よく、ヒゲを剃るともっと濃くなるといわれますが、髪の毛でも爪でも、長い年月をかけて、定期的に切ってきたので、成長し続けているのかな?
猫などのヒゲは、センサーの働きをしているから、猫のヒゲを切ってはいけないといわれます。
髪の毛など、身体の大切なところを守るために生えているという人もいますが、一定以上長くなっても、邪魔になるだけで守る力は増えないと思います。
禿げている人は、頭を守る必要がなくなったのでしょうか?
日本のサムライは、古くから、さかやき(月代)といわれる、頭のてっぺんを剃る風習を続けてきたので、ハゲは、サムライの子孫の印という説があるのかどうかは知りませんが、手入れは、かなり大変だったことでしょうね。
刃物が普及するまでは、毛抜きで毛を抜いていたそうで、そんなことを続けたら、毛根がダメになってしまって、ホンモノのハゲになりそうです。
頭頂部を剃るのは、冠とか兜をかぶるときに蒸れることを防ぐためとの説もあります。だから、禿げている人がカツラをかぶっても、そんなに蒸れないのかな?