タイで暮らしていると、日常的に、いろいろなニセモノを目にします。
一時は、ニセモノのブランド時計とかブランドバッグ、Tシャツから、スポーツシューズなどなど、夜店などで売っていました。
タイ政府も取り締まっているけど、イタチごっこです。
中国や韓国からのものが多いそうですが、かなり精巧に作られているモノもあるそうです。
最近では、中国製のバイクなんかも、タイで時々見ます。車とかバイクは、もともと、日本だって、ドイツやイギリスのモノを真似したわけで、全く同じではないにしても、ニセモノ扱いをされた時代もありました。
中国の人たちのニセモノに対する情熱と、名前をつける才能には驚かされますし、笑っちゃう名前も多いですよね。
薬なんかも、ジェネリックといわれる薬は、ニセモノといえないこともないですね。
著作権があるモノは、うるさいです。バッグとかニセモノでもほとんど同じくらいの品質だったら、本物は売れません。
農産物でも、ニセモノはあります。
車やバイクでもそうだそうですが、とにかく、名車を解体し、どのように作られているかを学び、真似してみて、そこから、自分らしさを作り出していくようです。
さて、カメラといえば、ドイツのライカですが、ライカも、世界中で真似されてきました。
日本のメーカーも、ライカを真似て、いいカメラを作れるようになりました。
ヤフオクで、おもしろそうな偽ライカがあったので落札しました。
写真では、うまく真鍮の光り輝く美しさがわからないですが、肉眼で見ると、それなりに素晴らしいカメラです。
ネットで調べてみると、このカメラは、旧ソビエト時代に作られた偽ライカだそうです。
わたしが、チェックしたところ、シャッターは、切れるし、シャッター速度も変化するし、しぼりも開閉できます。
底蓋を外せば、スプールにちゃんと入っています。
なのに、カメラについている、偽エルマーのレンズが、焦点距離を合わせ機構がついていないという残念なレンズでした。
スクリューマウントに、ホンモノのライカ用のレンズをねじ込んでみましたが、サイズが違うようで入りませんでした。
要するに、カメラとしての機能が整っていないニセモノで、単なる置物でした。
置物としては、なかなか魅力的ですけどね。