2018年5月14日月曜日

思い出のイリューシン62

私の場合には、横浜港から、当時のソビエト連邦の豪華客船ジェルジンスキー号に乗ってナホトカに着き、ナホトカから列車でハバロフスクまで行き、そこから空路でモスクワに行ったのですが、ハバロフスクーモスクワ間もシベリア横断鉄道で行った人たちも多かった時代でした。

飛行機ならひとっ飛びですが、列車で大陸を横断するのは、大変だったと思います。なんといっても6000キロを超える距離です。

私の場合には、ソ連の誇るジェット機、イリューシン62でのフライトでした。航空会社は、アエロフロートでした。

生まれて初めて乗った飛行機でした。

昔は、ボーイング707,727,737などがあったし、ジャンボは、747で、トライスターとかDC10とかもありました。

イリューシン62は、近くで見ると、なんか、ブリキのおもちゃのような姿でしたが、フライトアテンダントの屈強そうなロシア人の女性のように、ちょっとやそっとでは壊れそうもない感じもありました。

ですから、墜落するといった恐怖はありませんでした。機内では、船の中でもでたように、リンゴジュースがでてきて、タイヤのように固いお肉もでてきました。

何で、そんなことを思いだしたかといえば、米朝会談がシンガポールで行われることになり、北朝鮮の金正恩が乗る飛行機が、果たしてシンガポールまで飛べるのかといった話がネットに出ていたからです。

金正恩の専用機は、北朝鮮の国鳥の名を冠した「チャムメ(オオタカ)1号」だそうで、旧ソ連で開発、製造された航空機「イリューシン62型」を改造したものだそうです。

ですから、そんな古い飛行機で、シンガポールまでの4800キロを安全に飛行できるのかという疑問があるんだそうです。

1970年代には、6000キロ以上ある’ハバロフスクーモスクワ間を無事に飛んでいた飛行機ですが、なんといっても、お年です。いくら整備していても、長旅ですからね。

それとも、専用機ではなくて、高麗航空のツポレフ204-300をちょこっと改造という感じかもね。

事故なく金正恩が到着し、シンガポールでの米朝会談で、半島の非核化を決め、平和な朝鮮半島になるといいですが、拉致された日本人が全員無事帰国するまでは、日本は、国交も援助もすべきではないと思います。

それにしても、どこをどう探しても、ソビエトでの写真が出てきません。ものすごく残念です。赤の広場とかレーニン廟とかも写真に収めたはずです。

船の写真も飛行機の写真も列車の写真もどこかに行ってしまい、記憶の中だけです。