日本には、年金制度があって、先行きは不安がられてはいるものの、現在の所は、年金のおかげで退職後の生活を送っていられる人たちも多いですし、生活保護もあるし、国民健康保険なども機能しています。
タイも、社会保険制度や老人への年金なども整備し始めていますが、でも、日本に比べたら、まだまだです。
今日、テレビでやっていましたが、タイの総人口は約6700万人だそうで、男性が3300万人に対して、女性が3400万人だそうで、60歳以上の老人の人口が、国民の16%を越え、すでに1100万人だそうです。
タイには、近隣のミャンマーやカンボジアから多くの労働者が入り込んでいますが、彼らと仕事を奪い合うのが、老人たちなんだそうです。
ガソリンスタンドや夜警や清掃作業員などに、老人が増えているそうです。
身寄りの無いお年寄りや、子供がいても、別々に暮らしているなど、自立しなければならない老人たちが、仕事を求めているそうです。
日々の生活費だけでなく、健康に問題を抱えている人たちも多く、医療費がまかなえない人もいます。
大家族制も崩壊し、核家族化しているし、目上の人を敬う文化も、徐々になくなってきているタイですから、これから先、ますます高齢化社会が進んでくると、いろいろな問題も出てくるのではないかと思います。