2018年5月3日木曜日

タイのアルコール事情

タイのお正月も終わっていますが、毎年、タイのお正月ソンクランの期間には、交通事故で亡くなる人たちがとても多いです。

タイは、女性の人口が男性の人口よりも多いですが、その理由は、女性の方が長寿だということだけでなく、男性は、喧嘩や交通事故などの事故死が多いのだそうです。

交通事故の原因としては、運種運転が多く、毎年、年末年始とか、中国正月とかタイの正月とかの連休で帰省する時期には、飲酒運転の取り締まりも厳しくなります。

タイでは年末年始6日間の交通事故死426人、ソンクラーン中の交通事故の死者数が418人という数字もでています。

タイは、「交通事故での死亡率で世界ワースト1位」にもなりました。

そんなタイですから、タダ単に飲酒運転の取り締まりや罰金だけでなく、いろいろなアルコールに対しての規制があります。

例えば、アルコール類の販売時間が決められています。通常は11時から14時、そして17時から24時までが、アルコール飲料を販売できます。

そして、テレビでのCMもアルコール飲料は禁止ですし、外国ドラマなどで飲酒のシーンがあれば、酒瓶やグラスがぼやかされます。

FBやインスタなどでお酒を飲んでいる写真も載せるのも場合によってはNGです。

たばこも同じです。

スポーツなどのインタビューでは、背景にスポンサーのロゴなどが並べられた例のパネルの前で話をしますが、そのパネルでも、お酒のメーカーの所だけはぼかしです。

選挙の前日や仏教関係の祝日も酒類の販売は禁止となります。

日本だったら、おいしそうにビールを飲むCMが溢れていますよね。でも、あれで、アル中になる人が増えたり、飲酒運転の犠牲になる人が増えると思ったら、規制してもいいかもと思います。

依存症になる可能性のあるアルコールやパチンコなどのギャンブルの宣伝を無制限に許すのは、みんなで考えた方がいいと思います。

アルコール依存症、対策進む 年度内に15都県が計画策定

アルコール依存症は、麻薬や覚醒剤と違って、アルコール自体が合法なので、依存症になっても、自覚がない人が多いそうです。

別に量も規制されていませんから、飲みたいだけ飲む人もいます。

アルコール依存症の人たちによる家庭内暴力とか喧嘩とか性犯罪が、実際にあるわけですし、専門家たちにしっかりと対策を立てて欲しいですね。

たばことか大麻とか、アルコールに比べたら、社会的な迷惑は少ないと思われるのに、そちらばかり目の敵にして、アルコールに対して甘すぎると思います。

ニコチン中毒でDVとか、ニコチン中毒で性犯罪とか聞いたことないですよね。

大麻が合法化されている国でも、大麻を吸っての車の運転などには警鐘がでているけど、覚醒剤とは違い、暴力的になったり、性犯罪を犯すといった話はでていないようです。

日本も、アルコール販売や飲酒に関しての制限を考えて欲しいし、夜の街で泥酔していたら即逮捕とか、依存症の人たちを登録制にするとか、ビシバシやって欲しいですね。