だから、昔は、「人さらい」にさらわれると脅かされたものでした。
母親とか父親とか兄とか、信頼している人とはぐれてしまったときの不安は、ものすごいですよね。なんとか探さないとと、どんどん行ってはいけない方向に進んでしまいます。
子供は、どの方角を見ていても、目の前は、あくまでも前でしかありません。前に進んでいても、道が曲がっていれば、道なりに前に進みます。
曲がり角は、大きな決断をするときです。どっちに行こうかと。だいたい行ってはいけない方を選びます。
探す方は、難しいですよね。今回は、尾畠春夫さんのカンが大当たりでしたが、いつもそうでもないと思います。
今の時代は、誰かに連れ去られたという可能性もあるわけですし、事故に巻き込まれた可能性も疑います。
ネットでは、透視が出来る人の予言が大当たりだったそうです。
それにしても、尾畠春夫さんは時の人です。あのキャラがいいですね。
見るからに昭和の魚屋さんで、信念の人のようです。自分は声は大きくないといいながら大声でしゃべっているのも微笑ましいです。
何か、昭和の時代からタイムマシーンに乗って現れたかのような人ですよね。関ヶ原の戦いの時代からやってきたといってもいいくらいです。
見つけた子供は家族に渡すと約束しているから、警察には渡さなかったというのもすごいです。
おいしいものは食べないとか、他人に迷惑をかけないとか、もはや仙人に近いかも。
「ボランティアはすべて自己責任」「人を頼ったり物をもらったりしちゃいけない」
でも、今までの経験から、おさえるべき所は、しっかりとおさえているからプロですね。
事前に家族に会って捜索・保護の許可を得てるし、見つけたら連れて帰ると約束しているから未成年者略取には該当しない。
事前に警察に免許証を見せて許可を得ているから発見時に保護者としての地位を確立していて、警察には渡さないと言っても警察も何も出来ない。
藤本理稀ちゃんの生命力はすごいですが、どの辺に住んでいるのかに興味がありますね。普段どんな遊びをしているのかも。
テレビで見る限り、田舎の生まれ育ちであれば、あの程度では、都会の人が感じるほどすごいところでもなく、2歳でも、お兄さんに連れられてなら、時々遊びに行っているようなところだと思う。
タイの洞窟に閉じ込められていた少年たちは、水だけで9日間生きていたわけですし、寒さよりは暑さの方が、幼い命には優しかったのだと思う。
でも、暗闇や音は怖かったのではないかと思う。
まあ、これからいろいろなことを言う人もいるでしょうけど、とにかく無事でよかったですね。