ロンドンで皿洗いをしていたとき、レストランの調理場に時々やってくる、変なおじさんがいました。
スタッフたちからは、親しげにトニーと呼ばれていた当時50歳くらいの背の小さな丸眼鏡をかけた優しそうなおじさんでしたが、彼がいなくなると、クイヤー(Queer)といって笑っていたので、何の意味だろうかと思って辞書で調べたら、変わり者とかオカマとかといった意味だとわかりました。
たぶん、今でもあるんでしょうけど、1977年のシンガポールでは、Bugis Street・通称ブギーストリート( Boogie Street)という有名なところがあって、夜になると、そこに屋台が出て、オカマたちが、お客の座っているテーブルにやってきます。
タイは、ニューハーフといわれるオカマたちのショーも有名ですし、ホテルの従業員やレストランの従業員たちにもオカマが多いところです。
タイは、まさにLGBTがいっぱいで、テレビを見ていても、ほとんどのドラマにオカマが出てくるといった感じですし、オカマやトムボーイによる犯罪なんかも多いです。
ゲイの人たちには、才能豊かな人たちが多くて、音楽家とかデザイナー、弁護士、医師などなど、社会的な地位の高い人たちも多いです。
子供の頃、母親の化粧台の前で、兄弟姉妹で、お化粧遊びをした人も多いのではないかと思うし、男の子でも、女の子のような遊びが好きだった人もいるでしょう。
生まれつき、カラダは男性でも心が女性とか、カラダは女性でも心は男性とかいるわけで、いろいろと難しいこともあります。
バンコクには、トワイライトといわれる一角があって、男の子たちが身体を売ったりしているわけですが、以前、そこにある店に行ったときに、隣に来た男の子に聞いてみたら、本当は女の子が好きだけど、商売でやっているとのことで、お金のために、女装をしたり、男性のお相手をする人もいるわけです。
日本は、古くから男色というのがあって、武士同士ですと衆道といわれました。時代劇などには、美少年のお小姓も登場します。
世界には、いろいろな人たちがいるわけですが、少数の人たちもいて、最近は、少数者たちの権利について注目されます。
少数だからといって差別はイケナイですが、マイノリティーだからといって、優遇されるのも問題ですね。
社会的な影響というのもあって、一時的に子供がお化粧をしたり、女の子の真似をしたりしたとしても、いつの間にか、普通になっていくことも多々あるわけで、社会全体としては、やはり、マイノリティーが、テレビに出すぎるのは、いかがなものかと思います。
生産性云々は、とんでもない暴言だとは思いますが、性的に普通であることが望ましいのは、間違いではないです。