2018年12月14日金曜日

桃太郎伝説

「所さん!大変ですよ」で日本各地にある桃太郎伝説についてやっていました。

桃太郎伝説発祥の地というのが、日本全国に9カ所あるそうで、ほとんどが、大正の末から昭和の初めにかけて、名乗りを上げたんだそうです。

岡山県が有名ですが、他には、岐阜県とか、奈良県とか、山梨県や愛知県にもあるそうです。

わたし個人の考えですが、桃太郎の基本的な物語は、インドのラマヤナ物語から来ているように思います。

ラマ王子が、弟とサル族のハヌマーンと一緒に悪魔にさらわれたお后を取り戻しに、悪魔の島に出かけて行く物語です。

おとぎ話とか民話は、いろいろな土地にある話が、混じり合って出来上がることが多いわけですが、時の背景とか、権力者や庶民の考え方も反映するようです。

番組の中では、日本の桃太郎の話は、ちょうど、日本が、富国強兵の世の中で、不況もあったので、親孝行で、勇敢な子供という話になったんでしょうということでした。

桃は、ふくよかな女性のお尻のイメージで、世の中が不景気になると、ふくよかな女性が好まれる傾向にあると、脳科学者の澤口俊之先生がおっしゃっていました。

そして、なぜ桃太郎なのかということに話が移り、太郎というのは、中国の大郎が平安時代に日本に伝わってきて、なぜか、点が付いて、太郎になったとのことでした。

太郎は長男で、次男は次郎ですね。

軍人のランクにも、大将だの中将だの少将だのと、大・中・小が使われますが、タイ語では、大将はポン・エークで、中将がポン・トー、少将がポン・トゥリーとなります。

長男はエーク、次男がトーということもあるそうですが、三男をトゥリーとはいわないようです。

戦前の日本は、男尊女卑でしたので、女の子の名前は、男の子に比べて、簡単というか、いい加減な名前もあったようで、末っ子だからスエとか、もう終わりにしたいから、トメとかもあったとか。

日本だけではないようですが、男の子は、女の子よりも生命力が弱いのか、幼くして病気でなくなることが多く、男の子なのに、女の子の名前をつけて、女の子の服を着せるなど、悪魔に女の子と錯覚させるようにといった風習もあったそうです。

あとは、わざと捨て子のような名前をつけたり、長男なのに、わざと次男や三男のような名前にしたり、家を存続させるために、なんとか、男の子を無事に成人させようと努力したようです。