2019年1月19日土曜日

寒さの話

横浜から当時のソ連の客船でナホトカに向かったのが、3月3日でした。

ナホトカは、寒かった。可能な限りの防寒をしていましたが、それでも、足とお尻が寒かった。

次に寒かったのが、スウェーデンのストックホルム。4月のストックホルムは、日中こそ、寒さも和らいでいましたが、夜になると、寒かった。しっかり防寒をしてないと、身体の芯から震える寒さでした。

4月の17日に最後の雪が降った思い出もあります。

イギリスのロンドンも寒かった。イギリスの冬は雨が多く、雪が降らなくても、寒かった。

下宿の暖房は、小さな電気ストープ一つで、電気とガスは、コインを入れないと使えないタイプでした。

風呂に入っている途中で、温水器が止まり、冷水になった時の寒さは、地獄でした。

フィンランドでは、生まれて初めて、海が凍っているのを見たし、湖に張った氷の上を車で走る体験をしました。

1970年代の話で、今とは違うと思いますが、北欧は、ほとんどがセントラルヒーティングで、部屋の中に、ラジエターがあって、そこに温水が流れ、部屋を暖かくします。

かなり乾燥するので、常に、ラジエターの上に、濡れタオルなどを置いていました。

窓は、すべて二重ガラスですから、部屋の中は、Tシャツ1枚でも快適でした。

当時の日本は、暖房といえば、コタツか石油ストーブが主流で、屋内では快適とは言いがたかったので、さすが、北欧は進んでいると感心したものでした。

私の場合には、日本では温暖な地方で生まれ育ちましたが、すきま風が入り込む家で、本当に寒かった。

寝る時には、ネコ暖房でした。

世界の住宅「冬の室温」日本がワースト1位 / なんとベスト1位のロシアは24度

日本は、10度だそうですが、それは、暖房をしていないときとしているときとの平均のようです。だから、常時暖房をしている国は、平均温度が高いようです。

私が滞在していた頃の北欧では、地下室に、石油やガスや電気による大型のボイラーがあって、そこから、温水を各部屋にあるラジエターに送っていましたが、むき出しのラジエターが、高温なので、火傷などのリスクもあり、最近は、床暖房が増えているそうです。

ヨーロッパは、全体的に、湿気が少ないから、窓を閉め切っても問題ないですが、日本の夏には、湿気もあるから、家の構造も違います。

北欧の場合、冬は、表に洗濯物を出せないから、密閉された部屋にラジエターという乾燥室があって、そこに濡れた洗濯物を入れておけば、あっという間にパリッパリに乾燥していました。

当時から、全自動で、水温を調節できる洗濯機はありましたし、本当に、日本との差が大きかった時代でした。

空気が乾燥しているから、マイナス5度くらいでも、15分くらいなら、かなり薄着でも、外に出ても大丈夫でしたが、それを超えたらもうコートなしではダメでした。

一度、身体が冷えてしまうと、元に戻すのが大変なので、油断大敵です。

寒い国では、アルコール度の強いお酒を飲んで、カラダもセントラルヒーティングで、昼間っから酔っ払っているような人たちも目にしました。

日本のように酔っ払いに甘い社会ではないですから、表で寝てしまって凍死する人たちもいるのではないかと思います。

コペンハーゲンの冬に皿洗い用のエプロン姿で