現在、タイの政治の中心にいるのは、新未来党ですが、小選挙区で最多議席をとったのは、タイ貢献党です。
今回のタクシンの戦略で、小選挙区はタイ貢献党に任せ、比例代表は、解党されちゃったタイ国家維持党と役割分担をしていたので、タイ貢献党が、小選挙区に候補者を立てたのは、350のうち250しかありませんでした。
それでも、137議席もとったのですから、やはり、東北部や北部では根強い人気があることが証明されましたが、ただ、全盛時に比べると、多少の翳りはあるようです。
反タクシン派の引き抜きや同じタクシン派の新未来党の躍進も影響があったのでしょう。
今のところ、タクシン派が連立を組むことが出来るかどうか、微妙だと思われますが、ここに来て、タクシン親分のツルの一言で、首相候補は、スダラット女史から、CHAIKASEM Nitisiriにするという話もでています。
スダラット女史は、タクシンが政治家になった頃からの同志で、タイで最初の女性首相になるかもと囁かれていましたが、それをタクシンの妹インラックにとられ、今度こそと思っていたら、ウボンラット王女が登場し、まあ、実現はしませんでしたが、ついに自分にチャンスがと思っていたら、CHAIKASEM Nitisiriの話です。
いい加減、バカにしてんじゃないわよと、ちゃぶ台をひっくり返すところでしょうけど、女史は、仏教の敬虔なる信者ですから、北部タイへと自分を見つめ直す旅に出ているようです。
新党作ればいいのにと思っちゃいます。
前々から囁かれてきていることですが、タクシンの妹のデーンおばさんとの折り合いがよろしくないとか。タクシンの妹は、インラックの上に、ヤオワレート、ヤオワパー、マッターティップといるそうです。
そして、選挙で大敗した民主党ですが、今日で党が誕生して73年になるそうで、タイでは、一番古い政党です。
祝賀会が行われているそうで、そこには、「国民国家の力党」とか「タイ威信党」なども花束をもってお祝いに駆けつけていました。
ただ、民主党の最高名誉顧問のチュワン元首相は、まだ、どこと連立するかなど、決まってはいないと発言しています。
噂では、党が割れていて、反タクシン派と連立を組みたいと考えている人が半数以上いるようですが、反タクシン派でもタクシン派でもない、独立した野党がいいといっている人たちもいるようです。
個人的には、新未来党からタクシン派を消したような新民主党がいいように思いますね。