タイにはいろいろな観光名所がありますが、一部の日本人の間でとても有名なシリラート死体博物館があります。
ネットで検索すると、詳しい説明や写真も出てきて、私のような小心者には、見なければよかったと後悔するわけですが、一部の人たちには興味深いのだそうです。
死体の輪切りとかもあるそうですが、一番有名なのが、子供たちを殺し、内臓を食べたといわれる殺人鬼の死体が、ワックスで固められて展示されているのだそうです。
そして、昨日から、タイのネットでは、この人食い連続殺人鬼シーウィーが話題になっているのだそうです。
シーウィー(Si Quey)は中国汕頭出身の移民で、1944年にタイに渡ったといわれています。
子供の頃から病弱で、村の老人たちから、人間の心臓を食べたら健康になるぞといった話を聞いていたともいわれているそうですが、まあ映画にもなった有名な殺人鬼の物語ですから、何が真実で、何がフィクションかはわからないでしょうね。
とにかく、プラチュアップキリカン、バンコク、ナコーンパトムおよびラヨーンで起きた子供を殺した犯人ではないかといわれています。
全部で7人を殺し、その一部の内臓を食べたと言われていますが、実際に犯行におよんだのは、最後のラヨーンの事件だけではないかとの見方もあるそうで、もう70年くらい昔の話で、調査も困難なようです。
1954年4月、市場を歩いていた8歳の女の子を連れ去ると、手で顔を押さえつけ、窒息死させる。
1954年5月初め、街中で開催されていた結婚式に参列し、退屈そうにしていた11歳の少女を連れ去り、同じく手で口や鼻を押さえて窒息死させる。
1955年6月下旬、7歳の少女を同様に殺害すると、内臓を取り出し食べた。
1955年10月下旬、今度は10歳の少女を殺害し、内臓を取り出し食べた。
1955年11月、寺院で行われたリゲー会場にいた4歳の少女を連れ去り殺害。
1956年2月、5歳の少女を襲い殺害して内臓を食べた。
1956年4月、シーウィーは顔見知りの少年を殺したのですが、顔見知りの少年という事でシーウィーに捜査の手が及び、ついに逮捕された。
シーウィーはタイ語もほとんどは話せなかったし、捜査官から、中国の故郷に帰してやるから自白しなといわれ、他の6件の殺人事件についても自供したという話もあるそうです。
当時から、別にも犯人がいて、キエムという男も疑われていたそうですが、彼の縁者に警察官がいて、彼の犯罪をもシーウィーにかぶせたのではないかという説もあるそうです。
とにかく、7人の子供たちを殺して一部の内臓を食べた殺人鬼として、1959年9月16日、シーウィーには銃殺による死刑が執行されたそうです。絞首刑という記述もあるようです。
映画にもなったほど有名な話で、子供の頃、外で遅くまで遊んでいる子供に対して、親や近所の人たちが、早く家に帰らないとシーウィーに連れ去られて殺され、内臓を食べられちゃうぞと脅されたそうです。
そして、死体は解剖され、シリラート病院にワックスで固められたミイラ状態で展示され、表札には、「人食いシーウィー」と書かれているのだそうです。
*(下にあるリンク先には、展示されている死体の写真もあるので、私のように死体が苦手な人はクリックしないでください)
そして、現在、SNSで彼の人権を考えるべきだという運動が広がってきているそうです。。
Cross Cultural Foundationの Kongchantuk会長も「人食い」のラベルは外すべきだし、適切な宗教儀式を行って、もしも中国にいる家族と連絡がつくのなら、遺体は遺族のもとに返すべきではないかといっているそうです。
でも、当時遺体を中国に返す話に対して、当時の中国政府が引き取りを拒否したという話もあるそうです。
日本にも、宮崎勤による連続幼女誘拐殺人事件がありましたが、あれは、性的な趣味から起きた事件で、すでに死刑が執行されていますが、もしも、彼の遺体をどこかで展示したら、大問題でしょうね。
ここからは、個人的な妄想ですが、70年も経って、こんな話が出てきた裏には、中国政府などからの何らかの指示があって、最近、中国人が東南アジアに増えている中で、中国人による犯罪も多いから、中国人への偏見が増幅されないように、展示をやめさせようとしている可能性はあるかも。
日本も、海外にある、真実ではない反日の展示物などに対しては、抗議して、展示をやめさせるようにした方がいいと思いますね。