タイの基礎を作ったのは、ラマ4世といわれていますが、ラマ2世の子供で王位継承権ではラマ3世よりも上にあったにもかかわらず、争いを避けるために僧侶となって、ラマ3世に王位を譲って、そのあとにラマ4世となっています。
僧侶時代に、タイの歴史や文学や天文学や仏教などを勉強し、その知識が、子供であるラマ5世の時に花開いています。
タイは、歴史的に、副王制度があり、王位継承に関しては、アユタヤ王朝などでは、王の息子よりも、王の弟が上位になっているようです。
アユタヤ時代に、日本からタイに来て活躍したといわれる山田長政なども、王位継承の権力闘争に巻き込まれたという説があり、日本人としては、王の息子が王位に就くのが当然と、王の弟勢力との争いに巻き込まれて暗殺されたとか追放されたという説もあります。
この副王制が、権力争いにつながると、ラマ5世の時代からは、指名されなくなっています。
でも、ラマ5世には、多くの夫人とお子さんがいらっしゃったので、そちらの序列もいろいろとあったようです。
序列の32番目がラマ6世で、96位がラマ7世です。この2人の母親は、ラマ4世の娘さんで、ラマ5世とは腹違いの妹だそうです。
他に注目すべきは、序列の89番のMahidol Adulyadej, Prince of Songkhlaで、ラマ8世とラマ9世の父親です。
それから、ラマ9世のお后だったシリキット王太后ですが、血統からいえば、序列12番目のKitiyakara Voralaksana, Prince of Chanthaburiのお孫さんに当たり、王族としての順位は、かなり上位なんだそうです。
ラマ10世の最初の奥さんが、この一家の出です。
王室のいろいろな行事になると、テレビに映る、有名な映画監督のチャトリー殿下は、序列44位のYugala Dighambara, Prince of Lopburiの一家です。
興味のある方は、こちらに英語ですが、資料があります。
タイ王室の家系図
ちなみに、wikiによると、タイの王位継承者は、
1位 ティパンコーンラッサミチョト 2005年4月29日 14歳 第7子(第1王子)
2位 パッチャラキッティヤパー 1978年12月7日 40歳 第1子(第1王女)
3位 シリワンナワーリーナリーラット 1987年1月8日 32歳 第6子(第2王女)
4位 シリントーン 1955年4月2日 64歳 ラーマ9世第3子
5位 チュラポーンワライラッグ 1957年7月4日 61歳 ラーマ9世第4子
テレビでは、一日中、ラマ10世戴冠式関連の番組です。
昨日のビッグニュースは、タクシン派からの首相候補になると大騒ぎだった、ラマ9世の長女のウボンラット王女とラマ10世がハグしている写真がテレビや新聞に出たことです。
タイで暮らす日本人としては、タイの平和と繁栄を祈るばかりです。