下院の議長がチュワンに決まったわけですが、昨日は、議会で第1副議長と第2副議長を選ぶ選挙を行ったそうです。
結果は、第1副議長が、反タクシン派が推すスチャート氏が、タクシン派を248-246で破って、選出されたそうです。
第2副議長の方も、反タクシン派のスパチャイ氏が、タクシン派を256-239で破って選ばれたそうです。
これで、下院の議長は、すべて反タクシン派がおさえたようです。
議会の基本的な議席数は、タクシン派が、245議席で、タナトーンがお休み中で、244議席です。
反タクシン派は、最終的に、民主党とタイ威信党が連立に参加を決めたようで253議席ですから、議題によっては、票が動いていることがわかります。
昨日のやり直し選挙で、新未来党が議席を1つ増やしそうで、245席+1になるようです。
やり直し選挙の結果、比例代表の方も変わる可能性があるのだそうで、もしかすると民主党が1議席増やすかも知れないそうです。
そうなると、反タクシン派の議席数は254議席となるかも知れません。トータルで、500議席です。
これからの注目は、首相選びです。まあ、ギリギリ、下院だけでもプラユットに決まるのかな?
上院も加えての選出だと、民主的ではないとタクシン派が批判するでしょうけど、下院だけで決まれば、一応、下院は、全員選挙で選ばれているわけで、もう、軍政対民主派とか言えなくなります。
タクシン派からは、民主派と言うなというのなら、タクシン派というのもやめろといっているそうですが、タクシンの指示で動いているわけで、タクシン派に間違いはありません。
今回の議会では、2人の議員が注目されているそうで、その1人が、タクシン派の毒舌で有名だったチャルーム・ユーバムルン警察大尉の息子Wan Yubamrungです。
チャルームには、3人の息子がいて、子供の頃から暴れん棒で有名で、何度も新聞沙汰になるような暴力事件を起こしてきています。
タイでは、親が政治家とか軍人とか警察官だと、子供が、やりたい放題ということもよくあることです。
特に3男のDuangchalerm Yubamrungは、有名なディスコの中で、警察官を射殺した容疑で逮捕されるも、親の力で、無罪放免になり、大きな話題となっています。その後、警察の教官になっているそうです。
Wan Yubamrung警察中尉は、ムエタイ界の実力者です。
で、最初の議会の日に、Wan Yubamrungに近付いて握手を求めた議員に対して、Wan Yubamrungは、握手を拒否して立ち去り話題になりました。
その後のコメントが、「俺は尊敬できる人としか握手はしない」だったそうです。
その相手が、 Mongkolkit Suksintharanonでタイ文明党から選ばれた唯一の議員だそうです。
タイ文明党というのは、タイの右翼政党なんだそうです。
話では、Mongkolkitは、以前は、タクシンの支持者だったそうです。
タクシンもいろいろな人を裏切ってきていますが、いろいろな人からも裏切られているのでしょうね。