息子たちのためにイギリス人女性のアンナ・レオノーウェンズ(Mrs. Anna Leonowens)を家庭教師に招き入れ、子弟に西洋の教育をさせ、彼女が書いた小説「アンナとシャム王」が、ハリウッド映画などで有名な「王様と私」なんですが、それが、事実と異なり、タイ王室を軽蔑していると、タイでは、上映禁止です。
まあ、欧米人は、アジア人を見下す傾向があり、面白おかしく描写するから、彼らの書いたものがすべて正しいとは思えませんね。
そういったことも関係があるのか、タイでは、父親の引いた路線の上を歩んだラマ5世がものすごく人気があります。
ラマ5世は、タイの近代化に力を注いだだけでなく、奴隷制度を廃止したので、それも評価されていますし、子供たちを連れて、タイのいたるところを旅行し、子供たちには、地方の領主的な名前をつけています。
ラマ5世のお子さんには、ラマ8世とラマ9世の父親である、マヒドンアドゥンラデート(ソンクラーナカリン)王子がいらっしゃいますが、タイに近代的医療を導入した人物として知られ、「タイの医療の父」と呼ばれています。
アメリカの大学で医学博士の学位を取っています。そして、結婚をしたお相手が、看護師をしていた中国系の平民であった後にシーナカリン王太后になられる女性で、ラマ8世とラマ9世の母親です。
ラマ9世は、米国生まれで、スイス育ちですが、とにかく、多才多趣味で、スイス滞在中には、交通事故で片目を失って義眼なんですが、車の運転も好きですし、ヨットも東南アジア競技大会において優勝するほどの腕前でした。
音楽も得意でピアノからギターやサックスも演奏し、多くの曲を作曲しています。
他には、写真も趣味で、いつも写真機を首からかけていました。ラマ5世も写真好きで有名だったそうですが、ラマ5世の息子さんやお孫さんにも、写真好きや映画好きがいて、ユーガラ一族は、映画監督としても有名です。
ラマ10世は、オモチャコレクターとしても有名ですが、一番の趣味は、ジェット機の操縦だそうです。自分のボーイング737型機を操縦して、普段お住まいのドイツとタイとの間を行き来しているそうです。
今月突然王妃となられたスティダー王妃もパイロットの免許を取得するために訓練中だそうです。
で、今回注目しているのは、ラマ10世と2人目の王妃の間に生まれたシリワンナワーリー・ナリーラタナー王女で、彼女の母親と4人のお兄さんたちは、王籍を剥奪されて、米国で暮らしているそうですが、彼女だけは、シリントーン王女の助言もあって、王籍を持って成人しています。
王籍上は、最初の奥さんだったソームサワリー妃の娘で、パッチャラキッティヤーパー王女の妹として、とても仲良しのようで、今回の戴冠式などでも、笑い合ったりハグしたりして、とても陽気でした。
彼女は、タイの乗馬の代表選手でもあるし、バドミントンの代表選手でもあり、ファッションデザイナーでもあり、とにかく、明るいキャラで、いつもスマホを持って、王族にしか写せない写真をアップするので、彼女のフェースブックも人気です。
テレビに映ると、何かをしそうで、ハラハラしますし、個人的に、彼女のファンです。
彼女の母親は、有名な映画女優でした。
タイの王族に関しては、いろいろなタブーもあり、よけいなことは書けませんが、wikiなどを読むだけでも、いろいろなことがわかります。
最近、このポテチにはまっています。