日本は、まわりを海が取り囲んでいるので、比較的、密入国者が少ない国でしたが、それでも、朝鮮半島からは、戦前戦後を通して、密入国者は、かなりいます。
隣国と陸続きだと、国境などは、あってもないようなものだったわけで、人びとは、今日はこの国、明日は別の国と、移動しながら暮らしていたわけです。
山岳民族といわれるような人びとは、それこそチベットからベトナム辺りまで、移動して暮らしてきているようです。
タイの洞窟に閉じ込められた13名のサッカー少年の中にも無国籍の子供がいて、話題になりました。彼らは、その後、タイ国籍を与えられています。
他に、紙飛行機の名人少年が、国籍がないから日本での大会に出られないと話題になったこともありましたが、こちらも無事にタイ国籍がもらえて、日本の大会にも出場したようです。
今回は、アメリカで7月17日に行われるGenius Olympiadに出場資格を得た南タイにあるラノーンの高校2年生のYanruedee Piyatatさんと北タイのチェンライの高校3年生のHoney Panyaさんの二人も、国籍がないので、アメリカのビザの申請もタイのパスポートももてず、英語で行われる科学競技会に参加できないと、ネットで助けを求めていたんだそうです。
二人とも、幼い頃から成績優秀だったそうで、今回、無事にタイの国籍を取得できたそうです。
タイには、数十万人の無国籍者がいるんだそうです。