比例代表の議席に関して、選管の出した案が、憲法裁判所に認められたことから、タクシン派の下院における議席数が、245議席となり、過半数を超えることがなくなって、連立政権を立てられなくなっています。
プラユット首相を党の首相候補にあげているバランプラチャーラット党は、連立に同意している小さな政党を入れたトータル議席が136議席で、これだけでは、過半数に大きく足りないです。
今、注目されているのは、民主党とタイ威信党とタイ国民発展党の113議席で、彼らが、大臣・副大臣の席などをめぐり、バランプラチャーラット党と裏取引をしているようです。
もしも、3つの党すべてがバランプラチャーラット党と連立を組むことに同意すれば、トータル249議席となります。
例え、3つの政党すべてと話し合いで決裂しても、下院で連立政権が生まれない場合には、下院に上院を加えた750議席で首相を選ぶことになり、バランプラチャーラット党は、上院の250も計算できるから、トータル363議席で、プラユット新首相が誕生することは、ほぼ間違いないようです。
ただ、国会運営として、下院でタクシン派に大きな差で負けていると、タクシン派の方から内閣不信任案など、国会の解散のリスクもあるわけです。
ですから、少しでも連立に参加する議員は多い方がいいので、椅子取りゲームをしながら話し合いが行われているようです。
タイ威信党とタイ国民発展党は条件次第で、連立に参加する可能性があると思うけど、民主党は、参加者と参加しない者とに割れるかも。