2019年6月15日土曜日

競争馬が禁止薬物を摂取?

タイに来たばかりの頃、スタッフに誘われて、生まれて初めてタイの競馬場に入りました。日本でも、競馬場に入ったことはないです。

ビギナーズラックで、馬券を買ったレースは、半分近く当てました。なんの知識も無く、レース前に歩く時の印象だけで買いました。

スタッフから聞いた話では、タイの競馬は、八百長が日常茶飯事で、勝たせたい馬のためなら、他の馬の騎手たちが一隻に手綱を引いて、減速するとか。

もっと驚いたのは、レース前に、興奮剤を注射することもあって、そういった馬は、かなりいれこんでいるからわかるとのことで、その話を信じて、興奮しているように見える馬を買ったわけです。

その後、2~3度行きましたが、負けると、お金がもったないわけで、のめり込むことはなかったです。小心者ですから、博打向きではないです。

今は、もうないのかも知れませんが、当時の話では、競馬を牛耳っている政治家や軍人がいて、競馬場の中でも違法な闇の賭け事が行われていて、正式に馬券を買うのではなくて、そういった闇の人と取り引きをするのだそうで、闇の宝くじなどと同じで、現金で前もって買わなくてもいいので、とんでもない借金を背負うことになることもあるそうです。

そうなると、恐ろしい取り立て屋がやってくるそうで、それは危険な軍人のアルバイトだとか、噂話で聞いたこともありました。

この馬に注射する興奮剤が、錠剤となってタイでは売られていて、長距離トラックや厳しい農作業の人などが、この興奮剤を飲んで、仕事をがんばるんだそうです。

当時は、錠剤に馬の姿が描かれていて、ヤーマーと呼ばれていたそうです。ヤーは薬でマーは馬です。

その後、ヤーマーの弊害が注目されてきて、ヤーマーを飲んでの交通事故とか、ヤーマーを飲んでの暴力事件とかで、取り締まりが厳しくなると同時に、政府が名前をヤーバーと変えました。バーというのは、馬鹿とかキチガイの意味です。

日本でいう覚醒剤の一種らしいです。今でも、時々、大量のヤーバーが検挙されたといったニュースが出てきます。

1万錠とか10万錠のヤーバーを取り引きするには相当な資金力と販売ルートが必要でしょうし、テレビに出てくる逮捕された貧相な容疑者たちは、わずかな金で雇われた単なる運び屋とわかります。

その先にいる本当の大物が捕まることはまずないのも不思議です。

で、日本の競馬界に激震だそうです。

JRAは15日、今週の出走予定馬の中に禁止薬物を摂取した可能性のある馬が判明したとして、該当する156頭を競走除外とした。

オリンピックなどでもあることですが、まあ、勝てば、名声と巨万の富の世界、まあ、誘惑に負ける人もいるでしょうね。

でも、馬券を買っている人たちにとっては、許せない話でしょうね。

興奮剤にもいろいろとあって、なかなか検出できないモノもあるでしょうし、取り締まりも大変でしょうけど、問題が表面化した以上は、徹底的にしないと、ファンたちは、納得しないでしょうね。

私は、宝くじ一筋です。明日が発表日、今度こそあたるといいけどなあ。