2019年7月2日火曜日

プラユット内閣 組閣混迷中

3月に選挙があって、先月6月には、プラユットが首相として選ばれて国王の認証も受けていますが、組閣がなかなか進みません。

最初は、民主党やタイ誇り党が、内部でいろいろと揉めていましたが、今は、もう落ち着いているようです。

今、揉めているのは、与党の中では最多の議席を持つ国民国家の力党で、大臣のポストをめぐって、揉めに揉めています。

現行の行政機関の一覧はこちらですが、やはり、美味しいポストというのはあるわけで、利権が欲しい政治家は、必死です。

一番揉めているのがエネルギー省の利権のようで、国民国家の力党のSuriya Juangroongruangkitといえば、以前、タクシン派の副大臣や運輸大臣を務めていて、スワナプーム国際空港に関する汚職疑惑というか、相当にアヤシイ人物なんですが、運輸大臣ではなくエネルギー大臣をやりたいんだそうです。

Juangroongruangkitという苗字でわかる人にはわかると思いますが、新未来党の党首Thanathorn Juangroongruangkitは、甥っ子です。

利権が欲しくて、タクシン派のタイ貢献党から国民国家の力党に移った人物ですから、利権を得られないのなら、仲間30人と一緒に、離党も考えざるをえないといった姿勢のようです。

上院議員の資格問題から、下院議員の中にもメディアの株主がいるという指摘で、タナトーンだけが議員資格停止の処分はおかしいと、与党にも30名を超える疑惑の議員がいると新未来党が書類を提出したら、今度は、野党にも疑惑の議員たちがいると30名を超える名簿を与党議員が提出し、もう泥仕合です。

でも、なんだかんだ言っても、議会を解散されて、再選挙となると、多くの議員たちも困るわけです。

いろいろな問題を抱えているし、軍資金も必要になるし、そう簡単でもないわけですし、次の選挙が終わって、新しい内閣が決まるまでは、またプラユット政権ということになるわけで、野党としても、腰が引けているようです。

再選挙となれば、新未来党やタイ貢献党の議員たちの中には、被選挙権を取り上げられる人も出るかも知れませんし、新未来党にいたっては最悪解党ということだってあるかもしれません。

このままズルズルと行くのかなあ?