2019年7月6日土曜日

学歴詐欺の話

世の中には悪知恵の働く人たちがいて、人びとの欲望を上手に使って金儲けを考えます。

欲望は、金欲だったり、性欲だったり、名誉欲だったり、権力欲だったり、いろいろですが、今回の話題は、名誉欲の話です。

世の中には、子供の頃貧しかったり、他の分野で一生懸命だったり、理由はいろいろですが、学歴のない人もいるわけです。

世界のほとんどの国で、学歴社会ですから、学歴は重要です。現在では、学士くらいでは、えらそうに出来ず、修士もゴロゴロいるわけで、博士号が、やはり一番なわけです。

タイの場合、カオサーンというバックパッカーの聖地があって、そこに行くと、いろいろな証明書をあっという間に作ってくれるそうで、大学の卒業証明書だったり、在職証明だったり、運転免許証だったり、メチャクチャなわけですが、それが通用しちゃうこともあるそうです。

日本で国際運転免許証を使っている観光客の中には、フィリピンのニセ免許証をネットで購入している人もいるそうです。

で、名誉学位をいうのは、どこにでもあるわけで、大学としても、有名な人に名誉学位を与えることで、大学の宣伝にもなるし、政治家とか王族とか、名誉学位を持っている人たちもいます。

そうすると、そっちに力を入れようとする大学も出てくるし、中には、本当の大学ではないのに、大学と名付けて、名誉学位を出すところもでてきたりします。

タイで、過去に問題になったのは、World Peace Universityという名前の大学で、実態はないのに、学士は10,000バーツ、修士なら12,000バーツ、博士号なら15,000バーツで証明書を出していたそうです。

それで、インチキがばれて問題になったんですが、インチキ証明書を受けた人には、有名な政治家や芸能人、オリンピックの金メダリスト、赤シャツ活動家など、卒業の時の記念写真と伴に公表されました。

MIT - World Peace Universityという大学は、インドに実在するようですが、タイのWorld Peace Universityは、本家とは無関係でインチキだったようです。

まあ、世界には、それらしい名前をつけている団体も掃いて捨てるほどあるわけで、人権団体とか、平和団体とか、左翼系の人たちの得意ワザの一つです。

今は、多くの国で少子高齢化ですから、大学の中には、なかなか定員が埋まらないところもあるわけで、なんとかしようと、外国人を受け入れたり、ネットを利用した通信教育で、高齢者を入れたり、いろいろとがんばっているわけです。

そうなってくると、卒業の審査は、まあ、その大学のさじ加減というか、経営状態にも関係するかも知れないですし、はっきり言って、特別枠とか、どんどん卒業させちゃうケースもあるのでしょう。